「飲食店は悪者です。(東京都知事の小池)百合子さんに怒られないように、静かに静かにしていなければさらし者になるのです」──。 東京・お茶の水でワインバーを営む店主は、年明け以降気持ちがすさんでいく一方だと嘆く。昨年から東京都の時短営業要請に応じ、夜は午後10時に店を閉めていた。だが1月7日からの緊急事態宣言を受けて、8日からは午後8時閉店となる。「できることは神頼みしかない」と、前日に近くの神田明神に出向いて店の存続を祈願してきたところだ。 2021年に入っても新規コロナウイルスの新規感染者数の増加ペースが加速しているのを受け、国は首都圏の1都3県を対象に緊急事態宣言を再発令した。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が、飲食店での会食が感染対策の「急所」であるとの提言を受け、飲食店を集中的にターゲットにする形を取った。 飲食店等を対象に午後8時までの営業時間短縮を要請。応じた店舗には自