琉球銀行と沖縄海邦銀行が28日、バックオフィス業務の共同化に向けて具体的検討を始めたことを明らかにした。2021年に沖縄銀行と琉銀が包括業務連携協定を交わしたのに続く新たな組み合わせでの連携表明は、金融機関の垣根を越えて経営効率化に取り組む協業路線が県内地銀間でも広がることを印象付ける。琉銀と海銀が現金輸送などの業務共同化で一致した背景には、当初は琉銀と沖銀との間で進んでいた協議が一部で不調となったことがある。 共同会見で記者の質問に答える琉球銀行の川上康頭取(左)と沖縄海邦銀行の新城一史頭取=28日、那覇市の琉球リースビル 長引く超低金利政策や人口減少による市場縮小で、地方銀行は収益環境の厳しさに直面する。こうした中、琉銀と沖銀は非競争分野で協力してコスト削減などを図っていこうと、昨年1月に包括業務連携協定「沖縄経済活性化パートナーシップ」を締結した。 協定に基づき事務効率化によるコスト