小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰ったカプセル内で見つかった数十粒の微粒子について、宇宙航空研究開発機構の向井利典技術参与は12日、回収した微粒子はまだごく一部ながら、「大半が地球の物質と想像される」と記者会見で説明した。ただ、微粒子はまだ多くあるとみられ、向井技術参与は「個人的な意見を言えば、必ず(イトカワの物質が)あると思っている」と話した。 カプセル開封への世間の注目が高まったため、宇宙機構が作業について毎週月曜日に会見して説明することになった。初回の12日には、微粒子の効率的な回収方法を検討していることなどが説明された。