島根県出雲市で7月、父親(43)を刺殺したとして市立中学2年の次男(13)が補導された事件で、県警は4日、「家庭裁判所への送致が相当」との意見を付けて県出雲児童相談所に書類を送致した、と発表した。相談所は今後、次男の成育環境などを調べ、家庭裁判所に送致するかどうかを判断する。 次男は14歳未満のため刑事責任は問われないが、07年11月施行の改正少年法に警察の強制調査権が盛り込まれ、警察は調査後、相談所に送致するようになった。県警によると、法改正後、殺人事件で14歳未満の少年が送致されるのは全国初。県警は父親を殺害するという結果の重大性を考慮し、「家裁送致が相当」との意見をつけたとしている。 県警の調べでは、殺害の動機について次男が「夏休みに勉強させられるのが嫌だった」と話していることや、事前に殺害を計画していたとみられるメモが自宅内にあったことなどが明らかになっている。