「人工知能と仕事」をテーマに、技術的失業を専門とする駒沢大学経済学部の井上智洋氏が3回連続で語る。第2回は「人間の抵抗とその先に待つ新しい社会のあり方」について。 「人工知能と仕事」をテーマに、技術革新が引き起こす失業=「技術的失業」を専門とする駒沢大学経済学部の井上智洋氏に今後のわれわれの働き方について聞いた。 前回では、2030年頃と予測される汎用人工知能、それを搭載した汎用ロボットの出現が、ある特定の職種の人たちではなく、”普通の人” たちの技術的失業を引き起こすプロセスが明らかに。 今回は、その技術的失業が起こるプロセスにおいて、人間はどのように抵抗し、新しい仕事を見つけていくべきか。 さらにその過渡期を経て、人工知能と共存する社会はどのようなかたちに落ち着いていくのか、探っていく。 人間でないと果たせない仕事「C・M・H」 前回、2030年を節目として「汎用人工知能」が登場すると