診療報酬下げ求める=医師技術料も切り込み−財務省 2016年度予算の焦点である診療報酬改定で、財務省は28日、診療報酬の引き下げを厚生労働省に求める方針を固めた。診療報酬のうち医師の技術料に当たる「本体」部分にも切り込む考えで、実現すれば10年ぶりとなる。30日の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の会合で方針を示す。 診療報酬の引き下げは国民負担の軽減となる代わりに事業者側は収入減となる。来年夏の参院選を控え、日本医師会や自民党厚労族などの反発は必至で、年末に向けた調整は難航が予想される。 診療報酬は、病院や薬局が提供する医療サービスの公定価格。「本体」部分と、医薬品の値段などの「薬価」部分を合わせたものだ。16年度予算編成は2年に1度の見直し時期に当たる。 財務省は、社会保障関係費の伸びを年平均5000億円に抑えるとした財政健全化計画の下、診療報酬の引き下げを求める。過去の改定で
夫婦同姓、厳しい国際世論=国連、法改正を勧告 夫婦同姓の規定を改めない日本に対する国際世論は厳しさを増している。国連の女性差別撤廃委員会は法改正を繰り返し勧告。別姓も選択できる制度を採用する国が増え、同姓を強制する国はほとんどないのが現状だ。 「同じ気持ち、助けられた」=夫婦別姓目指す団体−80年代から各地に 国連は1979年、男女平等を目的に女性差別撤廃条約を採択し、締約国からの報告に基づいて実施状況を検討する同委員会を設置した。日本は85年に締結した。 委員会は2003年と09年の勧告で、民法が定める夫婦同姓、女性の再婚禁止期間、男女の婚姻最低年齢の違いを「差別的な規定」と批判。法改正するよう求めた。 しかし、日本は勧告に従っておらず、14年の報告では「法改正は国民の理解を得て行う必要があり、国民意識の動向の把握と、議論が深まるような情報提供に努めている」と弁明した。 衆院調査
売買春合法化を「支持」=国際人権団体の決定が物議 【ロンドン時事】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)が、売買春の合法化を支持する方針を決定した。性労働者の人権保護につながるという趣旨だが、反対派からは「(人権団体としての)信用性に傷が付いた」と批判の声が上がっている。 アイルランドのダブリンで11日に開かれたアムネスティの総会には、70カ国から約400人の代表が出席。売買春のほか、売春あっせん、売春宿の経営を含む「合意の下での性労働に関わる行為」について、全面的に合法化すべきだとする決議を賛成多数で採択した。シェティ事務局長は「性労働者は世界で最も軽視された職業集団であり、差別と暴力、虐待の危険に常にさらされている」とし、合法化を目指す意義を強調した。 世界中に700万人の会員・支持者を有し、国際的な発言力を持つアムネスティの今回の動きに対しては、他の人権団体
小学生の不登校率、過去最悪=2年連続で増加−学校基本調査 2014年度に病気や経済的な理由以外で年間30日以上欠席した「不登校」の小中学生は、前年度より約3300人多い12万2655人に上ることが6日、文部科学省の学校基本調査(速報値)で分かった。2年連続の増加で、小学生では全児童に占める割合が過去最悪になった。 調査結果によると、不登校の小学生は1691人増の2万5866人で、255人に1人(0.39%)と過去最悪。中学生は1608人増の9万6789人で、36人に1人(2.76%)だった。 不登校の児童・生徒数は01年度の約13万9000人をピークに、08〜12年度まで減少していたが、13年度から再び増加に転じた。文科省の担当者は「現場からは、『無理に学校に行かせなくてもいい』という親の意識の変化や、無気力な子供の増加を指摘する声が強い」と話す。 同省は、9月に公表する問題行動調査
「介護優先」見直しを=障害者の声受け調査−厚労省 厚生労働省は29日、高齢の障害者について、介護保険サービスの利用実態を調査することを決めた。65歳以上になると障害福祉サービスより介護保険サービスが優先される原則があるが、障害者団体などがこの原則を外すよう求めていることを受けた。7月中旬に実施、9月下旬に中間報告を出す見込みで、障害者総合支援法改正に向けた議論に反映させる。 2013年度施行の障害者総合支援法では、施行後3年をめどに内容を見直すとの付則があり、同省は来年の通常国会に改正案を提出する方針。 障害福祉サービスは利用者のほとんどが無料で使えるが、介護保険サービスでは自己負担が発生する。障害者団体は「これまで負担ゼロだったのに、65歳になった途端に利用料がかかるのは理不尽」と指摘し、同省と協議を続けてきた。(2015/06/29-20:41)2015/06/29-20:41 フ
障害の娘殺害の母に無罪=心神喪失の疑い−大阪地裁 知的障害を持つ長女=当時(29)=を水死させたとして、殺人の罪に問われた母親(58)の裁判員裁判の判決が3日、大阪地裁であった。田口直樹裁判長は「突発的に無理心中を決意したと考えられ、心神喪失の疑いがある」と述べ、無罪(求刑懲役4年)を言い渡した。 母親は、2013年10月に長女を自宅の浴槽に沈めて水死させたとして起訴された。検察側は、介護負担や長女の病状を悲観した無理心中として、限定的だが刑事責任を問える心神耗弱の状態と主張した。 田口裁判長は、夫の協力や長女の症状の改善を指摘。「長期間、愛情を注いできた被告が心中を決意する動機として合理性を欠く」と検察側の主張を退け、殺害の原因はうつ病の影響以外考えられないと判断した。(2014/09/03-18:16)2014/09/03-18:16
子供9人を「代理出産」か=日本人男性がタイで 【バンコク時事】タイで日本人男性が複数の女性との間に「代理出産」で9人の子供をもうけたと主張していることが6日、分かった。関係者によると、生後約1カ月から1歳までの男児6人と女児3人で、タイ警察は9人の乳幼児を保護し、詳しく事情を調べている。 警察や地元メディアによると、5日、首都バンコクのマンションにいる乳幼児9人を、通報を受けて駆け付けた警察官が発見。部屋には乳幼児のほかに、日本人1人を含む9人の女性もいた。女性らはベビーシッターとして雇われたと話しているという。 地元メディアによれば、日本人男性の弁護士は9人の乳幼児について、いずれも男性の子供で、代理出産で生まれたと主張。男性は裕福な実業家で後継ぎの子供が欲しかったと説明した。男性は頻繁にタイと日本を行き来し、子供の世話はベビーシッターに任せていたという。 また、代理母とされるタイ
いじめ対策に脳科学活用=「心の動き」横断研究−文科省 いじめや自殺などの対策に脳科学や心理学の研究成果を生かすため、文部科学省は、感情の動きである「情動」を研究する大学や教育機関をネットワーク化し、各分野の専門家と教育関係者が横断的に連携する仕組みづくりを始める。 子供の問題行動には感情をコントロールする能力の発達が影響することが分かってきているといい、こうした研究情報や学校現場の事例をデータベース化し、3年後をめどに教育指導への活用法をまとめる方針。 文科省などによると、いじめや不登校などへの対応は教員の経験に委ねられることが多く、脳の働きや心理学に基づく科学的なアプローチはほとんど行われていなかった。 最近の研究では、幼少期の虐待などの強いストレスが脳の発達に影響を与え、他人に対する暴力やいじめの一因になるとされている。今後、脳の「行動抑制」をつかさどる部位の研究を「キレやすい子
参院本会議で審議ストップ=医療・介護総合推進法案 参院本会議で医療・介護総合推進法案の趣旨説明について、資料を目にして顔をしかめる田村憲久厚生労働相(左から2人目)。右端は安倍晋三首相=21日午前、国会内 21日午前の参院本会議で、介護保険利用者の自己負担の一部引き上げなどを盛り込んだ医療・介護総合推進法案が審議入りした。しかし、各議員に配布された田村憲久厚生労働相による趣旨説明に関する資料に、昨年末に成立した別の法律の記述が盛り込まれていたことから、野党側は同法案の質疑を拒否した。 民主党の榛葉賀津也参院国対委員長は国会内で記者団に「本会議には応じられない。立法府をばかにした対応だ」と、政府・与党を批判した。同日午後の参院本会議では、電気事業法改正案の趣旨説明と質疑なども予定されているが、野党側は応じない構えだ。(2014/05/21-12:50)
再犯防止へ出所者就労支援=東京五輪にらみ治安強化−自民検討 自民党は、2020年の東京五輪・パラリンピック開催を見据えた治安強化策の一環として、刑務所出所者への就労支援策の拡充に乗り出す。雇用主への助成や、公共工事の競争入札で協力事業者を優遇する制度の充実を目指す。出所者の働く場を確保し、再犯防止につなげるのが狙いで、15年度予算案に必要な経費を盛り込みたい考えだ。 13年の犯罪白書のデータでは、12年の検挙人員に占める再犯者の比率は45.3%。また、法務省によると、刑務所の出所者のうち、無職者の再犯率は、職に就いていた場合の約4倍に上り、再入所者の約7割が再犯時に無職だった。(2014/03/08-15:08)
S・ボイルさん、アスペルガー告白=英国の「奇跡の歌姫」 歌声を披露するスーザン・ボイルさん=2010年2月16日、イタリア・サンレモ(AFP=時事) 【ロンドンAFP=時事】4年前に英国テレビのオーディション番組で見いだされ、一躍スターの座に駆け上った「奇跡の歌姫」、スーザン・ボイルさん(52)が8日のオブザーバー紙上で、1年前に発達障害の一つであるアスペルガー症候群と診断されたと告白した。 〔写真特集〕自衛隊の「歌姫」 三宅由佳莉3等海曹 ボイルさんは子供の頃、「脳に損傷がある」と言われ、学校で級友から「単純なスージー」とからかわれていた。今、アスペルガー症候群と診断されたことで「どこが悪いのかはっきり分かり、ほっとしている」と話した。 また最近の検査で、ボイルさんは平均以上の知能を持っていることも分かった。 ボイルさんは「アスペルガーと診断されたからといって私の人生は変わらない。
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