Twitterでだいぶ前に拾ったMedical News TODAYの記事。 子どものうつ病は、まだそれほどよく聞くものではないと感じているが、こういう報告が出てくると、大人とは同じではないかもしれないにしても、なんらかのそれに類するものは存在するのだろう、と思わざるを得ない。 Children And Depression ちょっと見には、キャリー(仮名)はふつうのおとなしい5歳の女の子に見える。だが、大きなシャボン玉を吹き出すおもちゃを前にしたとき、これはほとんどの幼稚園児がキャーキャーいって大喜びして飛び回るものだが、彼女はシャボン玉がはじけることや自分に向けてシャボン玉が飛ばされることには無関心だ。人形その他のおもちゃを見ても、同様にようすが変わらない。子どもたちが遊ぶために集まってきても、キャリーはそこには加わらない。自宅にいても、彼女は静かに引きこもっている。キャリーの母親はこ
Twitterで拾った、アメリカで物議を醸したエイミー・チュア(Amy Chua)の中国式スパルタ教育についての記事。「タイガーマザー効果はあるか」という原題だが、活動時間を極端に偏らせればその影響(効果?)が出てくることは当然。人種ごとの生活時間の内訳のデータを用いてそのあたりを跡づけているところが、少し目新しいか。著者はカリフォルニア大学サンディエゴ校経済学部のヴァレリー・ラミー(Valerie A. Ramey)博士。 Is there a tiger mother Effect? Time Use Across Ethnic Groups 2011年は中国の暦では「うさぎ年」だが、「タイガーマザーの年」としてのほうが有名かもしれない。1月初旬に、ウォールストリート・ジャーナル紙はエイミー・チュアの「中国の母親が優れている理由(Why Chinese Mother Are Super
Twitterで拾ったA Health Blogの記事。明瞭な知的障害を伴わない自閉症の人がずっと診断を受けずに、低学力層や所得の低い階層に埋もれているというのは、たぶんそのとおりなのだろう。それとともに、近年の自閉症の診断比率の上昇が、自閉症そのものの増加ではなく診断の精密さの向上によるものだと主張しているところが目をひく。 Research Reveals That Most Adults with Autism Go Undiagnosed 研究によると、イギリスでの地域調査において自閉症やアスペルガー症候群と鑑別された人の中に、自分がその症状を持っているということを実は知っていたという人が全然いないことがわかった。 Traolach Brugha博士によると、すでにこの研究では、高等教育を受ける資質を持たない男性、あるいは政府が出資する公営住宅に住む男性に自閉症が多いことが明らかに
Twitterで拾ったAPSの記事。 People With Low Self-Esteem Show More Signs of Prejudice 自分自身をダメだと感じているとき、人は異なる人々に対する偏見をより強く示すようだ。心理科学会の雑誌Psychological Science誌に掲載された新しい研究が、どんなふうにしてそれが起きるのかを調べている。 「人々がなぜ型にはめたり偏見を持ったりするのかということについての最も古い説明の一つは、それによって自分自身がより優れていると感じられるからというものだ」とジェフリー・シャーマン(Jeffrey Sherman)はいう。彼はカリフォルニア大学デイヴィス校にいて、この研究をトマス・アレン(Thomas Allen)とともに執筆した。「私たちが自分をダメだと感じているときは、他の人を中傷し、それによって自分が他者よりも優れていると感
ツイッターで拾ったMedical News TODAYの記事。 単に幼い時期の経験がその人の将来に影響するという話で終わらせるのではなく、将来のパートナーさえ救う力になるかもしれない、というストーリーはなかなかロマンチック。 (追記)元のアブストラクトはこちら。@symphonicworks( Takuro Maruyama ) さんから情報をいただきました。ありがとうございます。(2011-02-24) Infant Relationships Affect How Couples Recover After An Argument Later In Life 人間関係を調べるとき、心理科学者はしばしばカップルのケンカに着目する。しかし、ケンカのあといかに仲直りをするのかも重要である。科学的心理学会の発行するPsychological Science誌に掲載された新しい研究によると、葛藤
Neuroskepticの記事。選好が偏らないでランダムに現れてくるのが特徴かと思えば、さにあらず、個人内で一貫しているということも確かめている。とすると、自閉症児の中にも、Socialなのとそうでないのがいる、ということになる。非自閉症群がほぼ全員socialなほうを選好しているということからすると、socialityが自閉性とは別の次元、というわけでもない。何がここに現れているのかな。不思議だな。 Autistic Toddlers Like Screensavers 自閉症の幼児は、他の人を見るよりも幾何学的なパターンを見る方を好む。少なくとも、自閉症児の中にはそういう子がいる。ということが、新しい研究「自閉症のリスク要因としての人生初期の幾何学的パターン選好」によって示されている。 ピアース(Pierce)らは14〜42か月の幼児110人を対象に研究した。その中には、自閉症の幼児、
psychworldで拾った記事。中に出てくるPhotogooというのは、ちょっと検索してみたら、iPadの画面に表示した写真を指で触って自由に変形できるアプリケーションらしい。 (追記)自分の環境では一応表示できていた動画だけれど、コントローラーも表示されないし、埋込みの仕方が今ひとつ自信がないので、動画の部分を削りました。動画は、以下の元の英語のサイトの動画を見てください。 Using Technology To Help Children With Autism: An Interview with Professor Juan Pablo Hourcade 「どんな科学技術があるかではなく、それをどう使うかが問題なのだ」というのは、アイオワ大学のコンピュータ科学の教授フアン・パブロ・オウルカーデ(Juan Pablo Hourcade)である。以前から自閉症の子どもたちがコンピュー
たくさんの意見やらいくつかの懐疑論が、「新しい脳スキャンで自閉症を診断する」に関して出てきた。 そのおおざっぱな内容はこうだ。自閉症は脳の発達の障害だと信じられている。だとしたら、脳スキャンに基づいた診断が可能なはずだ。残念ながら、そうではない。スキャン結果を見ても、自閉症かどうかを見分けることはできない。たとえ世界的権威であったとしても。 自閉症と非自閉症の脳の違いについていろいろな報告がある。あっちがちょっと小さいとか、こっちがちょっと大きいとか。だが、多くの共通部分がある。つまり、現時点では、自閉症の診断は純粋に症状に基づいてなされるということだ。 エッカー(Ecker)ら南ロンドンの精神医学研究所(Institute of Psychiatry in South London)の研究チームは、肉眼では見分けられない違いを見つけ出そうとサポートベクターマシーン(Support Vec
BPS Research Digest Blogの記事。このダヴの動画は以前見たことがあって、メイクアップでこんなに印象が変わるものかと、化粧に疎いヤボな男としては印象深かった記憶がある。レタッチソフトウェアを使った写真の修整は、まあ、画像技術的にはこのくらい可能だろう、という程度にしか思っていなかったし、そのときには、この動画を摂食障害予備軍に予防のために見せるという発想は全然出てこなかった。だが、こんなふうに言われてみれば、確かに効果はありそうだ。 Video protects girls from the negative effects of looking at ultra-thin models 「私たちの美しさの知覚がゆがんでしまうのも不思議ではない」これは、数年前にダヴ(Dove)が制作した、広告看板の女性モデルの非現実的な描写を生み出すために化粧とコンピュータによるごまか
Medical News Todayの記事。施設に入っている知的障害者で激しい問題行動を示す人は、長く不適切な環境で過ごしてすっかり行動を“こじらせて”しまっているような場合が多いように思う。そういうケースを心理的な介入で落ち着いた状態にもっていくには、相当の忍耐強さが必要かもしれない。でも、それはある程度可能だし、それを目指すべきだ、という主張には、道理がある。ここで提案されている心理的介入というのがどんなものなのかはよくわからないが、これを読んで、先日訪ねた知的障害者施設で取り組んでいると教えられた「ジェントル・ティーチング」(ちょっと検索してみたところではずいぶん長く更新されていないようだけれどこちらに説明がある)のことを連想した。 End Unnecessary Restraint Of People With Intellectual Disabilities システムの見直しを
友人に紹介された文献のアブストラクト。これだけだと、子どもが何歳くらいなのか、男女の人数はどうなのか、よくわからないけれど、小学生の女の子たちがやるような願掛けとか縁起担ぎみたいなものが、実は単純に子ども集団の文化みたいなことだけではなくて、一人一人の認知スタイルのような持ち味とも関わっているのかな、と思わせられる。 David W. Evans, Melissa E. Milanak, Bethany Medeiros and Jennifer L. Ross Magical Beliefs and Rituals in Young Children CHILD PSYCHIATRY & HUMAN DEVELOPMENT Volume 33, Number 1, 43-58, DOI: 10.1023/A:1016516205827 アブストラクト 31人の子どもたちが構造化インタビュ
ついったーで拾ったPSYPOSTの記事。確かに、非常にシンプルでうまくできた実験で、自閉症や発達障害についてよく言われてきたことの証拠を出してきた感じ。具体的に何が起きているのかということまではちょっと踏み込みにくいが、なかなかおもしろい。 Autism associated with abnormal multisensory integration イェシーヴァ大学アルベルト・アインシュタイン医科大学(Albert Einstein College of Medicine of Yeshiva University)の研究者による新しい研究によって、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorders, ASD)の子どもたちが、聴覚、触覚、視覚といった感覚情報を、定型発達の子どもとは異なるやり方で処理しているという、具体的な証拠が示された。 Autism Rese
ついったーで拾ったSpringerLinkの論文アブストラクト。なんだかわかる気がするのは、人の失敗を鬼の首を取ったように辛辣にあげつらうけれども、自分の失敗に対してはときどきフラッシュバックを起こしてまでも引きずる、という傾向が私自身にもあるから。自虐ギャグとかも、なかなか難しいんだ。ツチヤ教授を、ある意味尊敬してしまう。 元論文はJournal of Autism and Developmental Disordersに掲載。全文はこちら(PDF版、HTML版)。 Teasing, Ridiculing and the Relation to the Fear of Being Laughed at in Individuals with Asperger’s Syndrome Andrea C. Samson, Oswald Huber and Willibald Ruch からかわ
Research Bloggingで拾ったNeuroskepticの記事。自閉症概念の黎明期から自閉症児の親に共通する何かがある、という話は尽きない。このブログ記事も、データとして示されている部分は確かにそういうことなのだろうし、解釈もまあそんなふうになるかな、とは思う。ただ、この手の話はどうしても「自閉症児の親ってこういうタイプ」という形でステレオタイプな語りに結びつきやすいのが難点。あくまでも、相関と傾向というレベルだということをわきまえておかないと。 しかし、基本的に他人のふんどしで相撲を取るブログながら、その内容をそれっぽく見せる手法という点でも、勉強になるなあ。 Autism And Wealth 私たちは、ある人たちが他の人たちよりも裕福な社会に生きている。貧富の差の幅は世界中で大いに違っているが。 一般に、貧しい人たちがより多く病に苦しめられるというのは悲しいことだが真実だ。
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