「はよ、判決言えや。死刑だろうが!!」 〈被告である自分は、あの日証言台の席でややうなだれていた。 (裁判長)「これより判決を言い渡す。被告人前へ」 それを聞いて証言台へ移動する。 「はよ、判決言えや。死刑だろうが!!」 そう心の中で叫んでいた。 (裁判長)「主文は後に回して罪となるべき事実、理由から先に述べる」 後方、傍聴席の記者席からバタバタと急いで法廷内から外に出ていった。 「はい正解予想通り」 判決文を読み進める裁判長。それから一息吐いてこう言った。 (裁判長)「被告人起立しなさい。主文を言い渡します」 「下手なドラマでもこんな演出しねぇぞ」 (裁判長)「主文。被告人を死刑に処する」 「はいはい、茶番、茶番。はじめから死刑って言えや。後からペタペタと理由を補完する様な文体にすんな」〉(一部要約、以下同) これは、2人の高齢者を殺害したとして死刑判決を下された男、土屋和也の述懐である
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