開発現場にいると時々不思議な言い訳に出会うことがある。 「言われた通りに作業しました。だから自分に落ち度はありません」 「そんな指示は受けていないので、やりませんでした」 「そんな処理は仕様書に記載されていません。だから実装していません」 指示されていないことはやらない。これは正論だ。うかつなことを言い出せばタダで追加作業をやるハメになってしまうし、下手をすれば自分の責任問題に発展してしまう。損する宿題を持ち帰ると上司に怒られるし、面倒ないざこざはご免だから、徹底的に自己弁護の姿勢を貫いているらしい。確かに、言われた通りにやったという顛末は役立つ情報だし、弁明としては悪くないとは思うけど、これがいい歳をした開発者の言うことなのかと呆れてしまうことも多い。 何も指示されていないからこそ、自ら問題を見つけ出すのが本来あるべき姿だと思うし、問題の存在に気づいたのなら知らんぷりせずに率先して持ち出