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ブックマーク / honz.jp (14)

  • 『AIの倫理リスクをどうとらえるか 実装のための考え方』訳者あとがき - HONZ

    書は2022年7月に出版された、Ethical Machines: Your Concise Guide to Totally Unbiased, Transparent, and Respectful AI(倫理的なマシン:完全にバイアスがなく、透明性の高い、人を尊重するAIを実現するための簡潔なガイド)の邦訳である。副題が示す通り、AIすなわち人工知能を開発・運用する際に、倫理面での対応をどう進めるかを解説したガイドブックだ。 書のタイトルを見て興味を引かれた、という方は、既にご自身の会社や組織の中でAI倫理に取り組まれているのかもしれない。AI倫理という捉えどころのない(書はそれを「ぐにゃぐにゃ」と形容している)ように感じられるテーマとどう向き合い、実現すれば良いのか、途方に暮れている状態だという方もいらっしゃるだろう。だとしたら、書は実務ですぐに役立つ、具体的なアドバイスを

    『AIの倫理リスクをどうとらえるか 実装のための考え方』訳者あとがき - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2023/07/04
  • 『情報セキュリティの敗北史 脆弱性はどこから来たのか』 訳者あとがき - HONZ

    作者: アンドリュー・スチュワート、翻訳:小林 啓倫 出版社: 白揚社 発売日: 2022/10/12 書は2021年9月に出版された、A Vulnerable System: The History of Information Security in the Computer Age(脆弱なシステム――コンピュータ時代の情報セキュリティ史)の邦訳である。著者のアンドリュー・J・スチュアートは投資銀行で情報セキュリティの専門家として働く一方、ロンドン大学キングス・カレッジに研究生として在籍中であり、情報セキュリティに関する論文を多数発表している。原著のタイトルにもある通り、書は「脆弱なシステム」であるコンピュータのセキュリティをめぐる歴史を振り返るとともに、それを通じて「なぜ情報セキュリティは失敗の連続なのか」を明らかにしている。 書でも繰り返し指摘されているように、いまや情報セキ

    『情報セキュリティの敗北史 脆弱性はどこから来たのか』 訳者あとがき - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2022/10/13
  • 『ドライバーレスの衝撃――自動運転車が社会を支配する』 - HONZ

    書は2018年11月に出版された、サミュエル・シュウォルツによるNo One at the Wheel: Driverless Cars and the Road of the Future(誰も運転していない――自動運転車と道路の未来)の邦訳である。 原題にある「ホイール(Wheel)」とはハンドルもしくは車輪のことで、直訳すれば「ハンドルのところに誰もいない(運転席が空っぽ)」という意味になる。もちろんこれは自動運転車を示唆したものだが、日でも「手綱を握る」という表現があるように、英語でも「ハンドルを握る」には「管理する」という意味が含まれている。その場所に誰もいないということは、このタイトルは「(自動運転車をどうするかという課題を)誰も管理していない、できていない」というニュアンスを感じさせるものであると言えるだろう。 実際に、書が解説する「自動運転車と道路の未来」は決してバラ

    『ドライバーレスの衝撃――自動運転車が社会を支配する』 - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2019/12/02
    訳者あとがきを書かせていただきました。
  • 『YouTubeの時代 動画は世界をどう変えるか』 - HONZ

    書は2018年1月に出版された、Videocracy: How YouTube Is Changing the World . . . with Double Rainbows, Singing Foxes, and Other Trends We Can’t Stop Watching(ビデオクラシー:ユーチューブはいかに世界を変えようとしているか……二重の虹と歌うキツネ、その他の見ずにいられない流行と共に)の邦訳である。 著者のケヴィン・アロッカは、ユーチューブ社内で「カルチャー&トレンド」というチームのトップを務める人物。このチームの仕事内容については、ある求人サイト上で、「データを駆使してトレンドを追跡し、YouTube のストーリーやコンテンツを、年間数百万人ものユーザーの皆様とつなぐ」役割を果たすと解説されている。 アロッカは2010年9月にトレンドマネージャーに就任して以降

    『YouTubeの時代 動画は世界をどう変えるか』 - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2019/03/04
    Honz.jp様で訳者あとがきを掲載していただきました!
  • 『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』AI・ビッグデータの暴走を止めよ! - HONZ

    『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』AI・ビッグデータの暴走を止めよ!編集部解説 ある日、ドアを開けると・・・ ある日、玄関の呼び鈴が鳴り、ドアを開けると警官が立っている。 「警察はあなたを監視しているので、気をつけるように」 そう告げられるが、これまで犯罪をおかしたことなどない。だが、ビッグデータを活用した「犯罪予測システム」によって、要注意人物として指定されたという。ソーシャルネットワーク解析によって、知り合いに犯罪者のいたことが、その理由の一端らしい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 求職中のあなたは、就職したい企業に応募するが、どこからも断られてしまう。学業は優秀だし、採用されるとばかり思っていたので、たいへんなショックだ。原因はどうやら「適性検査」プログラムで、メンタル面に問題ありと診断されたことらしい。普及している電子審査のため、どこを受けても同

    『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』AI・ビッグデータの暴走を止めよ! - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2018/06/18
    おおぉ、"Weapons of Math Destruction"邦訳ついに発売ですか。これは本当に面白い一冊なのでおすすめ。
  • 『サイバー・エフェクト 子どもがネットに壊される』 - HONZ

    書は2016年8月に発行された、The Cyber Effect: A Pioneering Cyberpsychologist Explains How Human Behavior Changes Online(サイバー効果:サイバー心理学のパイオニアによるオンライン上での人間行動の変化に関する解説)の抄訳である。 タイトルにある「サイバー効果」とは、インターネットというサイバー空間が、人間の思考に影響を与えて行動を変化させる現象を指す。その内容は幅広く、原著ではフェティシズム(フェチ)やネット依存、ゲーム依存、ネット恋愛、サイバー心気症(ネット上に過度の健康情報があることで逆に不安を高めてしまう現象)、果てはディープウェブ(通常の検索エンジンからはたどり着けないサイバー空間)における犯罪行為まで、さまざまな事例が紹介されている。 著者は「サイバー心理学者」という肩書を持つ、アイルラ

    『サイバー・エフェクト 子どもがネットに壊される』 - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2018/04/13
    訳者あとがきをHONZ様で掲載していただきました。ありがとうございます!
  • 『テトリス・エフェクト 世界を惑わせたゲーム』 - HONZ

    書は2016年9月に発表された、ジャーナリストのダン・アッカーマンによるノンフィクションThe Tetris Effect: The Game that Hypnotized the World(テトリス効果――世界を惑わせたゲーム)の邦訳である。「Hypnotize」は「魅了する」という意味もあるが、「催眠術をかける、洗脳する」という意味の言葉であり、世界的に大ヒットしたゲームを形容する表現としては、少々違和感を覚えるかもしれない。たとえばパックマンやドンキーコングを「世界を惑わせたゲーム」と表現したら、ファンからの納得は得られないだろう。これらのゲームが流行した当時、子供たちが勉強しなくて困った、という親世代の人々ならば話は別だが。 しかし書を読んだ後であれば、テトリスはまぎれもなく「世界を惑わせたゲーム」であると首肯してもらえるのではないだろうか。4つの正方形で構成されたピースが

    『テトリス・エフェクト 世界を惑わせたゲーム』 - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2017/11/01
    HONZさんにて、本日発売の『テトリス・エフェクト』あとがきを掲載していただきました。どうぞよろしくお願いします!
  • 目指せデータ駆動型社会(not ディストピア)──『ソーシャル物理学』 - HONZ

    人々の行動を支配しているルールは存在しているのか。 組織での情報はどのように広がり、どのようにしてアイデアは広がっていくのか。創造的な社会構造を指し示すことは可能なのだろうか。これまでのところ、人間の行動は自由意志によってコントロールされており予測することは困難だというのが常識だった。 社会物理学とは何か その状況が今、変わりつつある。近年はメールが、SNSが、身体に装着する記録機器が、さらにはそこで集めた膨大なデータを処理し、傾向を導き出すシステムが整ってきた。書はその「現代だからこそ可能なこと」を最大限活かした実験結果によって成立している「社会物理学」だ。社会物理学とは、『情報やアイデアの流れと人々の行動の間にある、確かな数理的関係性を記述する定量的な社会学である。』と書では述べられている。 それは実際どのようなものなのか? たとえば、「あなたの今の気持ちを5段階で評価してくださ

    目指せデータ駆動型社会(not ディストピア)──『ソーシャル物理学』 - HONZ
  • 『ソーシャル物理学 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学』 - HONZ

    センサなどによる詳細な観測で得たビッグデータにより、人間は他者からどのような法則で、影響を受けるのかが明らかになっているという。それを可能にしたのが「社会物理学」という新しい分野。 かつて『データの見えざる手』で話題を呼び、著者のペントランド教授と共同研究をした経験も持つ矢野和夫さん(日立製作所研究開発グループ)に「社会物理学」について解説いただきました。(HONZ編集部) 書は、Alex ‘Sandy’ Pentland教授の Social Physics: How Good Ideas Spread-The Lessons from a New Science (2014)の全訳である。 ビッグデータに関しては、最近ではたくさんの書籍が出版されている。 それらの中で『ソーシャル物理学』に書かれていることは、他書の追随を許さない高みにある。どこが違うのか。著者人には書きにくいことも含

    『ソーシャル物理学 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学』 - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2015/09/17
    HONZさんに『ソーシャル物理学』の解説を掲載して頂きました!ご興味のある方、ぜひご覧下さいませ。
  • 『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法 ビジネスを指数関数的に急成長させる』 - HONZ

    書は2014年10月に出版された「Exponential Organizations」の邦訳である。「Exponential」とは「指数関数的な」という意味の単語で、ちょうど指数関数のグラフが急上昇するカーブを描くように、飛躍的な発展を遂げる企業のメカニズムについて解説した一冊である。「Exponential Organizations」を直訳すると「指数関数的な企業」になるが、書ではイメージしやすくするために「飛躍型企業」という訳語で表した。 書を執筆したのは、サリム・イスマイル、マイケル・S・マローン、ユーリ・ファン・ギーストの3人。さらに「まえがき」と「あとがき」に登場するピーター・ディアマンディスをはじめとして、多くのシンギュラリティ大学(SU)関係者が協力している。著者のひとりであるサリム・イスマイルは、そのシンギュラリティ大学の共同創設者だ。またユーリ・ファン・ギーストも

    『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法 ビジネスを指数関数的に急成長させる』 - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2015/08/06
    HONZさんで訳者あとがきを掲載して頂きました。よろしくお願い致します!
  • 『現実を生きるサル 空想を語るヒト』人間らしさを知ることは、社会の未来を見据えること - HONZ

    ヒトとその他の動物を隔てるものは何か?それを様々なアプローチで描き出していくのが、書『現実を生きるサル 空想を語るヒト』である。人間らしさの根源を突き詰めることは、すなわち人間と機械の共生が叫ばれる現代社会の将来を占うことにも、つながっていくのかもしれない。 ビックデータやIT関連書籍の翻訳を数多く手がけられ、また「シロクマ日報」などのブログでも知られる小林 啓倫さんに、書のレビューを寄稿いただきました。(HONZ編集部) 企画や営業、開発など、世の中には無数の仕事がありますが、その大部分は「人間」を相手にしています。開発の仕事でも、開発されるモノが人間によって使われるのであれば、間接的にであれ人間を相手にしていると言えるでしょう(だから人間工学のような研究が存在するわけです)。そう考えると、私たちは日々仕事を通じて、人間とは何か?という問いを突きつけられているのではないでしょうか。

    『現実を生きるサル 空想を語るヒト』人間らしさを知ることは、社会の未来を見据えること - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2014/12/29
    HONZさんに載せていただきました!
  • 『ソーシャルマシン』-翻訳者の自腹ワンコイン広告 - HONZ

    作者:ピーター・センメルハック、小林啓倫(翻訳) 出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 発売日:2014-04-09 いきなりですがクイズです。「M2M」とは何のことでしょうか?そして「IoT」とは? 実はいずれもITに関する専門用語で、「M2M」とは「マシンツーマシン(Machine-to-Machine)」を略したもの。文字通り機械同士が(ネットワークを介して)情報をやり取りし、様々な制御を行うことを指します。例えば自動販売機に通信機能を持たせ、商品の売り切れを感知して補充依頼を送信するようにしたり、エレベーターや複合機などの故障を遠隔で監視したりといった事例が既に生まれています。 一方「IoT」とは「モノのインターネット(Internet of Things)」の略で、M2Mと似た概念なのですが、世界中の様々な物体がネットワークに接続し、それらとインターネットを介して

    『ソーシャルマシン』-翻訳者の自腹ワンコイン広告 - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2014/04/11
    翻訳者ですが「編集者の自腹ワンコイン広告」コーナーに参加させて頂きました!
  • 『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ

    それはちょうど2年前。海外の版権を扱うエージェントの方から面白いノンフィクションのが出ると紹介されたのが、新刊『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』の企画でした。 当時は、私が編集を担当した『フェイスブック 若き天才の野望』の発売直後。手前味噌で恐縮ですが、『フェイスブック 若き天才の野望』はマスコミ嫌いのフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグや周囲に、ベテランジャーナリストが取材を重ねて書いたで、実に面白かった。大学の寮でフェイスブックが生まれ、5億人のユーザーを勝ち取るまでが目の前の出来事のように書かれている名作です。 『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』の著者もブルームバーグ・ビジネスウィーク誌のエース記者で、取り上げるのはマスコミ嫌いなアマゾン創業者のジェフ・ベゾスと共通点が多く、これは面白いに違いないと思ったんです。 それに私は、ジェフ・ベゾスとアマゾンのことがもっともっと知

    『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2014/01/10
    原著だけでなく、邦訳本も熱い思いで進められていた企画だったことが良く分かるエントリ。
  • 『ウェブはグループで進化する』 新刊超速レビュー - HONZ

    タイトルだけを見れば、多くの人にとって異論の挟む余地はないだろう。個人的にもFacebookが当に面白くなってきたのはグループという機能が付いてからだったし、ブログにしてもHONZというグループに入ってから手にしたものは、計り知れないものがあった。 その背景には、かつて文書を結びつけるものであったウェブが、人を中心とした構造へ変化したということがある。いくら良いコンテンツであっても、人の手を介して伝達されなければ情報は拡散されないし、逆もまたしかりだ。 著者は、かつてGoogleでGmailやYouTubeなど様々なプロダクトに関わった人物。彼の研究が基礎となってGoogle+のサークルという概念も生まれたのだという。しかし、その成果をまとめた”Social Circles”という題名のを発表する直前に、著者自身がGoogleからFacebookへと移籍してしまう。書はGoogle

    『ウェブはグループで進化する』 新刊超速レビュー - HONZ
    AkihitoK
    AkihitoK 2012/07/31
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