「Nothing ventured, nothing gained」(挑まなければ、得られない) グーグル日本法人でシニアエンジニアリングマネージャーを務める及川卓也氏は自身のブログにこうタイトルを付けた。もともとは英ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏による言葉で、若い頃に聞いた及川氏は今も座右の銘としている。 この言葉の通り、同氏のキャリアは挑戦の連続だった。及川氏が今、挑んでいるのは「Webをより快適に、より安心して使ってもらえるようにすること」だ。 担当するWebブラウザの「Google Chrome」は日本でも多くの人間が利用している。まずはChromeの改善を通じて、「Webをより快適に、より安心して使ってもらえるようにする」という目標の実現に突き進む。 及川氏は「セキュリティを上げつつ、機能も実現しなくてはならない。しかしパフォーマンスを落とすわけにはいかない。