宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月8日、X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)について記者会見を開催、現状を報告した。ひとみは先月26日から通信が途絶えている状態。依然として通信は復旧していないものの、地上からの観測で、衛星本体が高速に回転している可能性が高いことが分かった。JAXAは姿勢制御系に異常が起きたと見て、原因究明を進めている。 1週間前の記者会見では、地上から観測できていた2つの物体のうち、どちらが衛星本体なのかすら特定できていなかったが、観測を続けた結果、より明るく見えていた物体の方を衛星本体であると推定。JAXAは4月4日夕方以降、これをひとみと考え、追跡しているという。 この物体(米JSpOCによるIDは41337)は、4月7日までに、JAXAで23回観測に成功。すばる望遠鏡による光学観測にも成功しており、その画像から、数メートル程度の大きさがあると見られている。さ