<日本の教育制度では飛び級や落第は極めて例外的な措置でしかないが、他の先進国を見ると、年齢に関係なく高等教育を受ける飛び級は一般的に導入されている> 年齢がわかれば、その人がどのライフステージ(教育期、仕事期、引退期......)にいるか見当が付いてしまう――日本は「エイジ」と「ステージ」が硬直的に結びついた社会だ。 変動が速く、かつ人生100年の時代では、こういう社会の仕組みは変えないといけない。リンダ・グラットン教授の名著『ライフ・シフト-100年時代の人生戦略-』(東洋経済新報社刊)で指摘されていることだが、その典型的なケースが日本だろう。 学校に通っている子どもや若者ならば、年齢から当人の在籍学校を容易に言い当てることができる。7歳は小学校、14歳は中学校、17歳は高校、21歳は大学というように。統計を見ても、7~14歳の子どものほぼ全員が小・中学生だ(総務省『国勢調査』2010年
![飛び級を許さない日本の悪しき年齢主義](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b670eda46d5abba3f047c4d2b46106018dbef347/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fstories%2Fassets_c%2F2017%2F11%2Fmaita171116-age-thumb-720x480-124554.jpg)