衆院解散を巡る混乱が続いた自民党。党内にしこりを残しながらも解散は21日午後の見通しで、3連休初日の18日は立候補予定者が早くもつじ立ちする姿も見られた。なんとか解散にこぎつけた麻生太郎首相を有権者はどう見ているのか。首相が街頭演説で人気を集めた東京・秋葉原で聞いた。【杉本修作】 06年秋の自民党総裁選。麻生首相は秋葉原での街頭演説で「オタクの皆さん」と呼び掛けて話題を集めた。昨年10月の首相就任後初の街頭演説も「アキバ」で行い、熱烈な「麻生コール」を浴びた。 それから1年もたたないが、その熱気は冷めた模様だ。「以前は首相を応援していた」という東京都江東区の男性会社員(36)は「アキバは飽きっぽい。麻生さんへの関心もなくなった。総理なんて誰がなっても同じ」と手厳しい。板橋区の会社員、安藤義一さん(34)も「一歩裏に入るとつぶれた店が多い。麻生さんが秋葉原のために何かしてくれたわけでもな