警察庁は14日、08年中に自殺した3万2249人の年代別や原因・動機別などの統計を公表した。30代が4850人と統計を取り始めた78年以降最多となるなど、若い世代が増えたのが特徴だ。一方、50代は長年自殺者が最も多い年代で今回も最多だったが、10年ぶりに7千人を割った。70代以上も減少傾向だ。 自殺者総数は07年より844人減ったものの、11年連続で3万人を超える深刻な状況が続いている。 警察庁のまとめによると、年代別自殺者のうち、50代は07年に比べて10%減の6363人。03年の8614人をピークに年々減り続けている。60代(5735人)は微増だが、70代(3697人)と80歳以上(2361人)はそれぞれ5%減った。 一方、30代は4850人と2年続けて過去最多。10代は611人(12%増)、20代は3438人(4%増)と増加に転じた。若い世代が増えた理由を、不況を背景にした雇用