印刷 米国で成立した京都大の特許の権利が及ぶ範囲 京都大は24日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)について、米国での2件目の特許が成立したと発表した。4遺伝子を入れると細胞が初期化するという発見に対する特許は1件目で成立していたが、今回は一歩進み、心筋細胞などに分化させるなどiPS細胞の使い方までの権利が認められた。iPS細胞を開発した山中伸弥教授は「病気の解明や薬探しが一層進むと期待できる」とのコメントを発表した。 今回成立した特許は、皮膚などの体細胞に山中教授が発見した四つの遺伝子を入れるとiPS細胞ができるというつくり方について。その結果、この方法でつくられたiPS細胞をさまざまな細胞に分化させることや、販売や輸出入することなど、その使い方にも権利が及ぶという。 ただ、遺伝子を体細胞に入れる方法については、ウイルスを使った場合に限られる。近年はウイルスを使わない導入方法がいくつも