Q福島第一原発で作業員が完全に退避する必要があるほどに放射線レベルが上昇した場合、どのような事態が起こるのでしょうか? トニー・ラウルストーン ケンブリッジ大学工学部コースディレクター(専門:原子力エネルギー) 「[放射線]レベルが1000ミリシーベルトだったので、人々が退避したことは納得できます。現在の放射線レベルはこれよりもかなり低いところを上下しており、東京電力は、この深刻な事態において、従業員の被曝やリスクを取り扱っています。現在行われている海水による1、2、3号機の冷却は、おそらく効果的ではありますが、応急処置のようなものなので、モニタリングとマネジメントが必要です。このまま作業員が現在の処置を続けた場合、核分裂生成物の自然減少(崩壊)によって炉心の温度は下がるでしょう。現在の核分裂生成物の熱は炉心時の三百分の一であり、下がりつつあります。月曜日に2号機では冷却の中断がありました