新青森駅開業 在来線負担、地元に課題 アクセス整備が鍵 東北新幹線八戸―新青森間の開業が12月4日に決まった。悲願の開業まで7カ月に迫り、地元では経済効果を期待する声が高まる一方、並行在来線の財政負担問題などクリアしなければならない課題も少なくない。 八戸―青森間の並行在来線(東北線)の運営は、新幹線開業と同時に、第三セクターの青い森鉄道(八戸市)に引き継がれる。営業距離が現在の5倍に延びることで、同社の線路の保守管理費は2011年度以降、年間約40億円まで膨らむ見通しだ。 JR貨物の線路使用料は約22億円で、不足分のうち約16億円は青森県が補てんしなければならない。県は国に線路使用料の引き上げなどを求めているが、実現できるかどうかは不透明だ。 また、青い森鉄道の乗客数は沿線の人口減などが影響し、30年後には現在の半分程度にまで落ち込むという試算もある。地域の足を将来にわたって守って