職人の目分量が正確だ、という話をよく耳にする。 毎回同じ量のシャリをつかむという寿司職人。 ガラス職人は炎の色から温度をピタリとあてるという。 一方で、ぼくたち素人の目分量はどれくらい正確なんだろう。職人だけじゃなくて、実はぼくたちみんなすごかった!ということだったりしたら楽しい。 調べてみました。 (text by 三土たつお) 動機はこんなふう 壁にポスターを貼るとき、その水平や垂直はたいてい目分量で判断する。 わざわざ水準器を使ったりしない。 あるとき気になって、自分たちで貼ったポスターの垂直を調べるために、 重りをつけた糸をつるして、比べてみた。結果はおどろくほどぴったりだった。 それ以来、ぼくたちの目分量も意外に捨てたものじゃないんじゃないかと思っているのです。