1970年代に「3分間待つのだぞ」「じっと我慢の子であった」という時代劇「子連れ狼」のパロディーCMで大ヒットしたレトルトカレー「ボンカレー」だが、大塚食品は3年前、ボンカレーについてテレビCMなどのマス広告(新聞、ラジオ、雑誌、テレビ広告)から撤退した。ウェブ動画を中心としたPR戦略に方向転換するためだ。CM撤退して3年たつが、今のところ売り上げは右肩上がりだという。同社に“CMを打たない”宣伝戦略の勝算について聞いた。 【写真特集】ボンカレーのプロダクトマネージャーを務める同社製品部レトルト担当の垣内壮平さん 同社は13年、ボンカレーを電子レンジで調理できるものに切り替え、テレビCMを積極的に打ったが、効果は薄かった。ボンカレーのプロダクトマネジャーを務める同社製品部レトルト担当の垣内壮平さんは「売り上げ以外にも、言いたかった『電子レンジで調理できる』ということが伝わっていないと事後の