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ブックマーク / ameblo.jp/kokkoippan (25)

  • 『日本の年収100億円の富裕層は年収100万円の貧困層より税・社会保険料負担が低い』

    上のグラフは「日のトップ1%の所得シェアの推移」です。残念ながら2005年までの数字しかありませんが、富裕層1%の所得シェアは年々増加しています。日富裕層1%の所得が年々増加するということは、99%の国民の所得は年々減少しているということです。それを示すのが下のグラフで、民間労働者の賃金も、国家公務員の給与も日だけが下がり続けています。 日社会の根的な問題は、富裕層1%と大企業の富が増え続け、99%の国民の収入が減り続け生活が悪化していることにあります。 ビル・ゲイツと並んで世界トップの所得を争うアメリカの大富豪の投資家ウォーレン・バフェット氏は、ニューヨークタイムズ紙に「大金持ちを甘やかすな」と題し寄稿。「私や私の友人たちは、億万長者を優遇する議会に長期間甘やかされてきた」、「私の事務所の20人の秘書は、33~43%、平均で36%の連邦税を納めている。私が一番低いんだ」「課税

    『日本の年収100億円の富裕層は年収100万円の貧困層より税・社会保険料負担が低い』
  • 『生きてここにいられるのは派遣村のおかげ - 全国に必要なシェルターと相談窓口、派遣法抜本改正を』

    生きてここにいられるのは派遣村のおかげ - 全国に必要なシェルターと相談窓口、派遣法抜改正を | すくらむ 仕事も家族も失った私は、12月31日、自殺しようと富士の方に行った。たまたま駅のテレビで「年越し派遣村」のことが報道されていて、足がとまった。ふと我に返り、派遣村に足が向かった。派遣村に着いたとき、38度以上の熱もあり、心身ともにボロボロだったが、村長の湯浅誠さんをはじめ、実行委員の方たちが親身になって私の話を聞いてくれ、前向きに生きる気持ちを取り戻せた。いま私が生きてここに立っていられるのは、派遣村のみなさんのおかげだ。生活保護の受給とアパートも決まり、1月20日に村民ではなくなるが、心の中ではいつまでも派遣村の村民だと思っている。また派遣村のような取り組みがあれば、今度は私が一人ひとりに声をかけて勇気づけ、みなさんの前でいまの自分のように話せる人間をつくっていきたい。 --1月

  • 『派遣村バッシングの死角 - 自分とは違う「溜め」のない人へダイレクトに突き刺さる痛みが見えない』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 雑誌『ロスジェネ』第2号(かもがわ出版) に、湯浅誠さん(反貧困ネットワーク事務局長)と浅尾大輔さん(作家・ロスジェネ編集長)の対談「生存/労働運動のリアリズムはどこにあるのか?」が掲載されています。 対談の中で、湯浅さんは、単にお金がないという「貧乏」と、反貧困ネットワークがなくしたいと思っている「貧困」とは違っていて、「貧困」とは、金銭的な「溜め」、人間関係の「溜め」、精神的な「溜め」が全体として失われていることだと指摘しています。そして、「溜め」について、次のように語っています。 湯浅 「溜め」というのは、ため池の「溜め」、あの字ですね。私が「溜め」という言葉で表現したかったものは、自分を包んでくれている「クッション」みたいなものだと思ってくれればいいです。それは目

  • 『「派遣切り」は労働契約法違反・解雇権乱用、とにかく『寮』を出てはダメ-まず労働組合に相談を』

    これから年末にかけ格化するとみられる「派遣切り」。くびを切られ、住居を奪われる労働者にとっては、まさに生存権にかかわる問題です。いまこそ労働組合の出番。働く仲間の救済はまったなしです。 ◆住み続ける権利がある 「とにかく言われるがままに『寮』を出てはだめ。労働組合を通じて派遣会社と交渉すれば、住居は確保できます」 いすゞ自動車など県内大手メーカーの期間工や派遣労働者を支援する神奈川労連県地域合同労組の山下孝広書記長は、連日のように舞い込む労働相談や、派遣会社との交渉の経験をもとにこう強調します。 借地借家法では家主が退去を求める際には、遅くとも6カ月以前に申し入れなければなりません。低額な使用料で住居を提供する社宅の場合、同法は適用されませんが、派遣労働者の多くは、市価水準かそれを上回る家賃分を給料から天引きされているため、賃貸借契約とみることができます。同法の適用を主張することが十分可

    Doen
    Doen 2008/12/15
  • 『貧困も病気も自己責任にしコストかかる人間を切り捨て「生きづらさ」の臨界迎える日本社会』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 病気になるのも「自己責任」と言わんばかりの麻生首相。日という国は、いよいよもって「生きづらさ」の臨界を迎えているように思います。 「新自由主義社会の『先進国』アメリカでは、病気にかかるリスクの高い労働者は会社に『損害』を与えるので、解雇されやすい。もっと徹底すれば、遺伝子構造からリスクの高い人間は、将来、社会的コストをかけてしまう確率が高いので、あらかじめ排除しよう、ということにもなる」(湯浅誠・河添誠編『「生きづらさ」の臨界』[旬報社]所収「内面化される「生の値踏み」~蔓延する自己責任論」、中西新太郎×湯浅誠×河添誠の三氏による鼎談での中西教授の発言) 書に掲載されている横浜市立大学の中西新太郎教授の話は、ちょっと難解なので、私なりに要約して紹介します。(なので、中

  • 貧困か?過労死か?「ノーと言えない労働者」つくる自己責任論が全労働者を貧困スパイラルに陥れる|すくらむ

    貧困か?過労死か?「ノーと言えない労働者」つくる自己責任論が全労働者を貧困スパイラルに陥れる | すくらむ 国公労連の中央労働学校(11/5)で、反貧困ネットワーク事務局長(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長)の湯浅誠さんに講演していただきました。感じ入る論点がとても多い講演でしたが、いちばん重要だと思う湯浅さんが反貧困論について語った要旨を紹介します。 現在、もやいに月100件ぐらい相談があるが、半分が20代、30代の若者だ。いまやどんな人が相談にきても驚かない状態になってしまった。そうした現場から見ると、数年前から目立ってきていた路上生活者・野宿者の問題にきちんと日社会が向き合ってこなかったために、かつての山谷や釜ケ崎のような状態が全国どこにでも見られるようになって、日全体が寄せ場化してしまった感がある。 一般的に貧困は、目に見えない、見えづらいというのが世界共通で

  • 『「貧困を自己責任」にする特異な国~海外特派員が見た日本の貧困』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 宇都宮健児・湯浅誠編『反貧困の学校 貧困をどう伝えるか、どう学ぶか』(明石書店)の中に、「シンポジウム 海外特派員が見た日貧困~国際的に見ると〈貧困〉はメジャーな報道のテーマ!」が掲載されています。 このシンポジウムは、今年の3月29日に反貧困ネットワークが開催した「反貧困フェスタ2008~貧困をどう伝えるか」の中で取り組まれた企画のひとつ。出席した海外メディアの東京特派員は、イギリスの高級紙『インデペンデント』のディビッド・マックニール記者、ドイツの経済紙『ハンデルス・ブラット』のフィン・マイアー・ククック記者、韓国の放送局「SBSテレビ・ソウル放送」のユン・チュンホ記者の3人。加えて日から、報道ドキュメンタリー「ネットカフェ難民」を制作した日テレビの水島宏明解

  • 『週刊プレイボーイが現代版“蟹工船職場”を特集~時代錯誤のとんでもない労働実態の数々』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 週刊プレイボーイ(11/17)が巻頭で、「正社員にも容赦なし!時代錯誤の劣悪な労働環境、涙を誘う給与明細…思わず団結したくなる!現代版“蟹工船職場”のヒドイ話」を掲載しています。それも10月5日に明治公園で開催された「全国青年大集会2008」の写真を大々的につかって、首都圏青年ユニオン書記長の河添誠さんのコメントを随所にちりばめるという念の入りようです。 記事でとりあげられている「現代版“蟹工船職場”」のサマリーを紹介すると--汚れていた配布用チラシを少し捨てただけで、ポスティング会社に「商品を破棄した」と給与支払いを拒否された上に、「損害賠償」を請求されたアルバイト。 入社1カ月後、新入社員に給料を払わず、「やってられない」と社員がやめると再びハローワークで募集するとい

  • http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10158608952.html

  • 『「2日に1度、おにぎりを1つ食べて、次の仕事がくるのを願って待っている」(派遣労働者)』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 昨日の夜7時のNHKニュースで、派遣ユニオンの定期大会の様子が報道されていました。 「景気の悪化で契約が打ち切られた」 「紹介される仕事の数が激減している。生活はぎりぎりで、2日に1度、おにぎりを1つべて、次の仕事がくるのを願って待っている」 「去年は2つか3つ仕事があって、どれに行くか自分で選べたが、今はどの仕事も人で一杯と言われ仕事がない状態だ」 大会での、日雇い派遣で働く方たちの発言です。 インタビューにこたえていた日雇い派遣で働く36歳の男性は、「仕事が無いと言われる頻度があがっている。1カ月の収入が10万円に届かなくなり、生活の苦しさは増すばかりだ。もともと仕事が無いと言われることは、1週間に1日ぐらいあったが、いまは週に3日仕事があればあとは無いよと言われ、

    Doen
    Doen 2008/10/20
  • 『無法な労働現場・暴力支配を是正する力は若者の社会的ネットワークにある』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 「少なくない若者の職場は、法律によらない力関係=『暴力』によって支配されている」と、NPO法人POSSE代表の今野晴貴さんが指摘しています。(雑誌『現代と教育』76号所収の「〈青年と労働の現場から〉社会的ネットワークの中で若者は強くなれる」〉) NPO法人POSSEが、3,000人の若者を対象に実施したアンケート(2006年)によると、若者の38%が「残業代の不払い」という違法状態に置かれています。若者の労働相談で特徴的なのは、若者人は違法性に気づいて会社側にそれを指摘したにもかかわらず、会社側はまったく取り合わないどころか、逆に力関係=「暴力」によって支配するケースが蔓延していることです。 最近目立つ労働相談は、若者が劣悪な労働条件に耐えかねて仕事を辞めようとしても辞

    Doen
    Doen 2008/10/19
  • 『アルバイト以下の賃金、毎日18時間の恐るべき超長時間労働に喘ぐ「名ばかり若手正社員」』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 労働経済ジャーナリストの小林美希さんが、16日、ダイヤモンド・オンラインで、「“アルバイト以下”の待遇に喘ぐ若手正社員の悲惨な職場事情 」と題したルポを書いています。 小林美希さんは、非正規労働者の過酷な労働実態にせまった『ルポ 正社員になりたい~娘・息子の悲惨な職場』で、2007年度の日労働ペンクラブ賞を受賞し、今年6月には『ルポ“正社員”の若者たち~就職氷河期世代を追う』(岩波書店)という労作を発表しています。今回のダイヤモンド・オンラインの記事は、凝縮された形で「名ばかり正社員」の典型的な問題点を告発しています。この記事は、ダイヤモンド・オンライン内の記事でプレビュー歴代1位を塗り替えたそうですので、そういう意味でも必読です。(※ぜひ原文を読んでください。→原文

    Doen
    Doen 2008/10/18
  • 『自殺は自己責任でなく「困窮死」「社会死」~10年間連続毎日90人が自殺する情け容赦なき日本社会』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 「働くもののいのちと健康を守る全国センター」が発行している『全国センター通信』(10/1)に、NPO法人・自殺対策支援センターライフリンクが主催した「WHO世界自殺予防デーシンポジウム『自殺実態白書』から見えてきたこと」(9月14日開催)の内容が紹介されています。 シンポジウムの中での東京大学大学院教授・姜尚中(カンサンジュン)さんの発言が興味深かったので紹介します。 「自殺」というと個人が自分の意思で選択した「死」という印象が強い。しかし、自殺は、個人が現実には生き続けたいのに、経済的・精神的に追いつめられた結果起きる社会的なもので、「困窮死」「社会死」と呼ぶべきものではないか。 『自殺実態白書』によると、愛知県豊田市など工業地帯、企業城下町とされる地域での自殺者が多い

  • 『現代版リアル「蟹工船」=『フツーの仕事がしたい』』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 日曜日(28日)に“現代版リアル「蟹工船」”と評価されているドキュメント映画「フツーの仕事がしたい」 の上映会に行ってきました。NPO法人POSSEの主催で、上映後には、映画監督の土屋トカチさんと作家・雨宮処凛さんのトークも企画されました。 映画の主人公は、住友系列の下請会社でセメントを輸送する36歳のトラック運転手。2005年3月神奈川県で、住友系列のバラスメント車(セメント輸送トラック)が横転し、運転手は死亡、対向車の乗客2名にもケガを負わせる事故が発生。事故を起こしたトラック運転手は、会社から「有給休暇を取ったら解雇だ」と言われ、事故当日40度の熱がありました。 そして、同じ仕事をしている映画の主人公は、2005年4月の労働時間が552時間34分に達します。4月は3

  • 『貧困の原因は「自己責任」でなく「社会的排除」~反貧困のための社会的連帯を』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 昨日紹介した東海林智さんのルポルタージュ『貧困の現場』(毎日新聞社)に掲載されている座談会「反貧困のための社会的連帯」(東海林さんと首都圏青年ユニオン書記長・河添誠さんとソルボンヌ大学・一橋大学研究員、貧困研究者のダヴィド・アントアヌ・マリナスさんの3名での座談会)の中で、「自己責任論」や「社会的連帯」について、とても興味深い話が展開されていますので要約して紹介します。 フランスでは、貧困問題の原因について、「自己責任」という言葉は使わず、「社会的排除」という言葉を使います。「社会から排除された状態として貧困があり、貧困は社会が強制するものだという認識の上に成立する言葉」(東海林さん談)なのです。 「社会的排除」という言葉を使うと、いい意味で当事者である貧困者の責任が薄く

    Doen
    Doen 2008/09/23
  • 『ルポルタージュ『貧困の現場』~深い悲しみと怒りを込めて』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 「街を歩けば、マックがあり、牛丼屋があり、コンビニがあり、洋服店がある。どこにでもある風景だ。どこにでもある街角で、夜中に過労死寸前で働いている店長がいて、残業代をもらえないアルバイトがいて、住居を失ったネットカフェ難民がいる。こんな国がまともですか。深い悲しみと怒りを込めて運動を続けよう」(首都圏青年ユニオン・河添誠書記長) 毎日新聞社会部記者の東海林智さんのルポルタージュ『貧困の現場』(毎日新聞社)の冒頭で紹介されている言葉です。社会の中で隠されてきた、あるいは見なかったことにされてきた貧困の現実を、目に見える形で世の中に伝える活動を始めた反貧困ネットワーク。その声に呼応したい、貧困の可視化に役立てたいとの思いで、貧困の現場を10年にわたって取材してきた東海林さんが書

  • 『派遣労働が若者の未来を閉ざす~家族形成も人生設計もできない下降する流転生活』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 昨日紹介した木下武男さん(昭和女子大学教授、ガテン系連帯共同代表)の論稿「派遣労働の変容と若者の過酷」(雑誌『POSSE』創刊号掲載 )の最後のところで、秋葉原事件の背景について、過酷な派遣労働と雇用不安とともに、生活設計・人生設計の未来展望が閉ざされている問題があるとして、4つの点を指摘しています。 1つは、単身者賃金で昇給なしの賃金水準が永久化していること。戦後日で支配的であった年功賃金による生活の支えが若者のところで崩壊し、単身者の生活すら保障されない低い賃金水準が、正規・非正規社員とわず若者に蔓延しているのです。 2つは、貯蓄不能による再チャレンジの不可、家族形成の不能という状況が広がっていること。この点について木下さんは次のように書いています。 日は、社会保

  • 『現代の派遣奴隷制が若者を襲う~人格の否定、支配的な強制労働、暴力による労務管理』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 木下武男さん(昭和女子大学教授、ガテン系連帯共同代表)が「派遣労働の変容と若者の過酷」(雑誌『POSSE』創刊号 掲載論文)の中で、現在の派遣労働の実態は、「派遣奴隷制」とでも表現できるような過酷で残酷な働き方が出現しているとして、次の4つの特徴点を指摘しています。 第1は、派遣労働者が、極度の雇用不安に襲われていることです。「日雇い」や「細切れ雇用」で、明日の仕事があるかどうかわからない大きな不安を抱え、派遣会社からの携帯メールでの仕事の連絡を待ち続ける「オン・コール・ワーカー」とも呼ばれるその日暮らしの生活をよぎなくされる派遣労働者が激増しているのです。 第2に、派遣労働者には、正社員のやりたくない単純労働や、非人間的で過酷な労働が強制されています。製造業の派遣労働者

  • 『人間をボロ雑巾のように使い捨てる派遣法』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 現代の派遣労働者がなぜ『蟹工船』を読んで共感するのかということを、雨宮処凛さんが雑誌『世界』10月号で要旨次のように語っています。 処凛さんが派遣の青年たちと話していて、ルポライターの鎌田慧さんがトヨタの期間工の実態を描いた『自動車絶望工場』の話になったそうです。処凛さんが「悲惨な話だよね」と言ったら、派遣の青年たちは、「自動車絶望工場のトヨタの期間工がうらやましい」「あの時代にはまだ直接雇用の道があったし、寮費はタダだったし、給料もそこそこあった。でも今の派遣労働者は、自動車工場で働いても、期間工のさらに下に位置づけられていて、同じ仕事をしていても期間工より給料が少ない。直接雇用への道も閉ざされている。その上、今の派遣の寮ではテレビも冷蔵庫も何もかもレンタル料を取られる

  • 『生きづらさ、貧困は決して自己責任ではない』

    すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 作家の雨宮処凛さんが雑誌『世界』10月号(なだいなだ氏〈作家・精神科医〉との対談「相互扶助が自己責任論を打ち砕く!」)で、「自己責任論」に関わっての自らの認識と行動の発展について語っています。 処凛さんは、ワーキングプアやネットカフェ難民、プレカリアートなどの言葉がまだ生まれていないとき、自分自身もロストジェネレーションとして「生きづらさ」を抱える中で、若い世代の自殺やリストカットについて取材を進め、自殺を志願する人とたくさん出会い、実際に死んでしまった人も多く見てきました。どうして自殺を願うようになってしまうのか、当時の処凛さんは、若者の心の問題としてだけ考えていました。若者は、フリーターでいると「だらしない」などと言ってバッシングされ、親にもしかられ、まさに自己責任と