パリのテロ事件で自爆犯の遺体の近くから見つかったシリア人パスポートをめぐって、16日付のセルビア紙「ブリッツ」は、データが全く同じパスポートを持つ男性が事件翌日の14日にセルビア南部で難民登録をしようとして、治安当局に拘束されたと伝えた。二つのパスポートは「アフメド・アルムハメド」という名前も同じで、顔写真だけが異なっているという。 報道が事実なら、同じ内容で顔写真だけ貼り替えたパスポートが出回っている可能性がある。同紙は14日にセルビアで拘束された人物について「(自爆犯との)関係はないとみられるが、同じ業者から偽造パスポートを買った可能性が強い」としている。 欧州では、シリア出身者であれば条約上の難民の地位が認められる確率が他国出身者より高い。このため、難民らの間で偽造パスポートが出回っているとのうわさは以前からあった。 ギリシャ当局によると、パリで… この記事は有料会員記事です。有料会