【モスクワ真野森作】ロシアの野党勢力指導者、ボリス・ネムツォフ元第1副首相(55)が2月27日深夜に暗殺された事件で、追悼のデモ行進が1日、殺害現場を含むモスクワ中心部で行われた。AFP通信によると、主催者は7万人以上が参加したと語った。ロシアで反体制派によるデモとしては異例の規模となった。プーチン政権は今後、野党支持者らによる反政権運動の高まりを警戒するとみられる。 【生前のネムツォフ氏】 警察当局は「1万6500人が参加した」と発表した。ネムツォフ氏は当初、この日にロシアのウクライナへの軍事介入を批判する「反戦」集会を呼びかけていた。暗殺事件を受け、主催者は追悼集会に切り替えた。当局は、反体制派による首都中心での集会としては異例の許可を与えたが、多数の警察官が配備された。 コンピューター技術者のセルゲイ・ソコロフさん(60)は「著名な政治家さえ守られないとは恐ろしい。この国はどこへ