3月15日、ブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナビーチで行われたジルマ・ルセフ大統領への抗議デモ〔AFPBB News〕 深刻化する経済的苦境と国営石油会社ペトロブラスを巡る数十億ドル規模の汚職事件への怒りが高まる中、100万人以上のデモ隊が15日、ジルマ・ルセフ大統領の弾劾を求めてブラジルの街頭に繰り出した。 首都ブラジリアの政府庁舎の周辺やリオデジャネイロのコパカバーナビーチ沿いをはじめ、ブラジル全26州の少なくとも16州の主要都市で、数万人規模のデモ隊が街路を埋め尽くした。ブラジル軍警察によると、サンパウロだけで100万人以上が抗議デモに参加した。大サンパウロ都市圏の20人に1人に相当する数だ。 「ブラジル人であることの誇りを奪われた」「汚職にはうんざり」 家族連れや高齢者、活動家の団体は――その多くがブラジル国旗の緑と黄色の服をまとっていた――、国旗や風船を振り回し、政府に抗議