活動は「低調」である ――顔さん自身の亡命生活はいかがですか。 顔 街で天安門事件の紀念活動をおこなったり、劉暁波の釈放要求アピールを出したりはしましたが、今年に入ってからは活動が低調です。海外の民主活動家にはいろいろややこしいこともありまして……。皮肉なことに、活動が低調になると監視の目も緩みます。 顔伯鈞の隠れ家の壁に貼ってあった孫文の写真(筆者撮影) ――昨年のはじめごろから、別の亡命中国人に「顔伯鈞はスパイだ」と言われていましたもんね。正直、私も少しだけ疑っていたことがあるのですが、現状を拝見する限りそれはなさそうです。 顔 あれは本当に困りました。やるせない気持ちです。 ――バンコクの亡命中国人たちが直面している問題は何でしょうか? 顔 やはり中国から離れて時間が経つほど、距離感が遠くなっていくのが悩ましいところです。たとえば私の場合にしても、中国国内の銀行口座が封鎖されているこ
![(2ページ目)元中国共産党エリートが語る「日本人の中国予測はなぜ間違えるのか」 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/af3dada9580882db8e60f0e25a2ad68423c69c59/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2Fc%2F2%2F1200wm%2Fimg_c223953902a6709dfe71b0b4835564ca2160248.jpg)