「光より速いニュートリノを観測した」との実験結果を発表した国際研究グループOPERA(オペラ)の代表ら2人が辞任したことが分かった。2日付英科学誌ネイチャーのウェブサイトが伝えた。 同グループは昨年9月に超光速ニュートリノの観測を発表したが、発表直後から反論が続出。ネイチャーの報道によると、研究グループで内紛が数カ月続き、3月末に2人の不信任投票が行われた。不信任票は代表などを辞めさせるのに必要な3分の2には達しなかったものの半数を超え、2人は自発的に辞任した。 グループは2月、実験に使った時計とケーブルについて、実験結果に影響する可能性がある「問題」があったと認めていた。