『言の葉の庭』(配給/東宝映像事業部) (c)Makoto Shinkai/CoMix Wave Films 新海誠さんというアニメーション映画監督の個性は、代表作『秒速5センチメートル』(2007年)をはじめ、これまで手がけてきた作品のすべてで原作、脚本、編集、撮影、監督を兼ねることで、個人的な世界観を私的に開花させるところにあるのではないだろうか。 そもそも、実質的な監督としてのデビュー作 『ほしのこえ』 (2002年)では、ゲーム会社の社員時代から培ってきたCGなどの技術を活かして、作画や美術をたった一人でこなし、 それまでの個人の手によるアニメーションの概念を壊すほどのクオリティーの高さ、とくに背景の斬新さで才能を見せつけてきた。 その新海さんがいま、彼らしい物語と風景を詰め込んだ新作 『言の葉の庭』 で大きな話題を呼んでいる。そのあまりにも個人的な作風に込める思いと、創作を支える
監督が語る『おおかみこどもの雨と雪』 『時をかける少女』や『サマーウォーズ』などを手掛けた細田守監督の劇場アニメ最新作『おおかみこどもの雨と雪』。国内外の映画賞を席巻し、世界中から注目を集める細田監督の最新作は、“ひとりの女性が、恋愛・結婚・出産・子育てを通じて成長する姿”と“その子供たちが、誕生から自分の生きる道を見つけて自立する過程”の13年間を描いた作品となっている。監督がどのような思いで、このテーマを掲げたのか、ファミ通.comではインタビューを敢行。作品の内容について語ってもらった。また、ファミ通.comらしく、ゲームの話も伺ったので、ぜひチェックしてほしい。 ――今回、『おおかみこどもの雨と雪』では、13年間という月日を1本の映画の中で描かれていて、人生が凝縮されていてすごいな、と感じました。 細田守氏(以下、細田) あまりないですよね(笑)。映画としては、珍しい形ではないかと
アニメビジネスの今 今や老若男女を問わず、愛されるようになったアニメーション。「日本のアニメーションは世界にも受け入れられている」と言われることもあるが、ビジネスとして健全な成功を収められている作品は決して多くない。この連載では現在のアニメビジネスについてデータをもとに分析し、持続可能なあるべき姿を探っていく。 6月3日の朝日新聞朝刊に「アニメの制作現場は制作者の高齢化が進んでいる」とあった。ということは若手が育っていないという意味合いも含まれるのだろうが、マスコミがしばしば記事にするその種のレポートは果たして本当なのか。一方では最近若手が育っているという話も聞くので、今回はその検証を行いたい。 「動画枚数1万枚超え」の気合いを入れた作品 4月にスタートしたアニメ新番組で話題になった作品はさまざまあるが、その中でも気合いの入り方が違うという評判だったのがジャズをテーマにした『坂道のアポロン
瀬戸内海に面し、江戸時代の町並みを残す広島県竹原市です。 去年の秋、突然週末におよそ2000人の若者が集まるようになりました。 「きょうは、どちらからいらっしゃったんですか?」 「神奈川です」 「愛知です」 「私は東京です」 「アニメの聖地巡礼で」 きっかけになったのは去年東京、大阪を中心に放送されたあるテレビアニメです。 「いい? かおちゃん、撮るよ。」 主人公は竹原に引っ越してきた女子高生。 父親の遺品のカメラで町や友人を撮影しながら何気ない日常の中に幸せを感じるストーリーです。 「ぽって、見えちゃうぞ。」 竹原を訪れたファンは町を隅々まで歩き回り、アニメの背景で描かれた場所を探します。 頼りにするのは、聖地マップ。 ファンがインターネット上で情報を集めて作ったものです。
「視聴者の目に引っかかるエフェクトとは何か?」を考えつつ、長年、トップランナーとして第一線でアニメエフェクトを作り続けてきた橋本敬史さん。クセのある気持ちいいエフェクトを作るためであれば物理法則や時間曲線すらもねじ曲げながら、誰もマネのできないエフェクトを作り上げてきました。普段は物語やキャラクターの背後でふと見逃してしまいそうな炎や水、スパークなどのエフェクトは、どのようにして生き生きとした映像表現となり得るのでしょうか。 本稿は日本最大のゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC2011」にて「アニメのエフェクト、ゲームのエフェクト」と題して行われた講演で、休憩を挟んで前後編に分かれていたものを1本にまとめました。橋本さんが携わってきた多くのアニメーション作品で培われた職人技から、デジタルアニメーションやゲームにおけるエフェクト作りまで深く掘り下げています。 ◆『アニメのエフェクト、ゲ
『戦国魔神ゴーショーグン』の小説を中心にものを書いているときに、ふってわいたように、ビデオ販売を最終目的にした『戦国魔神ゴーショーグン』の新作映画の話が飛び込んできた。 徳間書店の「アニメージュ」経由である。 TV版が終了してから、3年経っている。 だから、TV版はいっさい意識しないで、むしろ当時僕が書いていたロボットの出てこない小説版的な内容の、人間中心の話でかまわないという。 作品のストーリーやテーマは僕に任してくれて、何をやってもいいと言ってくれた。 つまり、『戦国魔神ゴーショーグン』とタイトルが付いていれば、何を作ってもいいというわけだ。 作家の自由に作っていい映画……こんな条件に飛びつかない脚本家はいないだろう。 同時に進行し始めたアニメに、押井守氏の『天使のたまご』という作品があったが、あの作品も、作家が自分の思い通り自由に作った映画だったと思う。 でなければ、あれほど作家本位
滋賀県大津市の元スカウトマンの男性が、化石燃料など発電に必要な熱源となる物質を全く使わない新しい発電方法を発案し、解析した京都大教授がこのたび学会で発表した。感情をエネルギー源にした簡易な構造だが、誰も試みなかった「魔女の卵」的発想で、今後次世代発電機への応用に期待も高まっている。 この発電機を開発したのは、大津市膳所(ぜぜ)2丁目11-1、隠(なばり)九兵衛さん。化石燃料を用いた発電機は、石炭や石油を燃焼させて生まれた蒸気でタービンを回して電気を発生させるが、燃料として膨大な石炭・石油が必要になるほか、発生する二酸化炭素の処理など問題点も多かった。また二酸化炭素を出さない原子力発電も、先の大震災でその危険性が明白になったのは言うまでもない。 そこで九兵衛さんは、第二次性徴期の少女が抱く希望と絶望の相転移に着目。極限まで高められた希望が、這い上がることさえできない絶望に変わる瞬間、熱力学第
新海先生の最新作「星を追う子ども」を観てきましたよ。ジュヴナイルと銘打ってはいますが、とてもお子様には見せられない、先生のチンコ丸出しの作品でしたよ。映画の出来は良くないのですが、正直言って非常に楽しんだと言わざるを得ません。 以下、CinemaScapeに投稿したコメント転載。ネタバレ有りです。 先生は性欲が強い ★3 全編を覆う宮崎駿のモノマネ、そしてそのモノマネが本家に劣っていることは誰の目にも明らかだろう。しかしそんな失敗をここであげつらうつもりはないのだ。そんな簡単な話ではすまないのだ。 新海誠先生は、庵野秀明が「ぼくたちにはコピーしかない」と言いきった後にノコノコ出てきた世代である。先生が描けるものは半径5メートルの世界、夕日差す放課後の教室、ガードレールと電信柱、蛍光灯の明滅、舞い散る桜、夕闇に灯る水銀灯、トンボ消しゴム、JR埼京線などであって、半径5メートルを超えるモチーフ
1 風吹けば名無し 2011/04/17(日) 18:33:36.46 ID:Gm7oSDBj [1/6] アッコ「みんな知ってるのやってよ」 平野「ハルヒの憂鬱とか…」 アッコ「誰も知らないやん」 (会場爆笑) 平野「あ…じゃあ…女の子とセクシーなお姉さん」 5 風吹けば名無し 2011/04/17(日) 18:34:43.28 ID:DLTInkm4 [1/17] そういえば今日だったのか 見れなかったから分からんがいいともの小清水状態だったのかな 8 忍法帖【Lv=9,xxxP】 株価【E】 【東電 73.4 %】 ネタヴァレネ申 ◆NETA/obG06 2011/04/17(日) 18:35:11.93 ID:iagTOnZn デンデやりゃあいいものを アッコはDB観てるって言ってんのに アホかコイツはw 続きを読む
まさに巨星墜つ… 2年前、ノイタミナで源氏物語を手がけた「Genji」の時、popstyle見開き特集で「ALL ABOUT出崎統」としてお話伺いました…とても意気軒高だったのに。惜しすぎます。ご冥福をお祈りいたします。 【TVアニメ「あしたのジョー」出崎監督が死去 】: http://t.co/7kJOc3A 読売18日夕刊紙面ではお顔写真入りで訃報をお伝えしています。 出崎統監督について自分が取材時のお言葉など、popstyleのtwitterアカウント(http://twitter.com/popstyle_yomi)から10本弱連続投稿したものを以下に移します。体裁整ってませんがすみません。…動揺してますショックで。物凄く幼時から現在まで出崎作品の影響が染みついています… (央)です。2009年1月14日、popstyleの見開きにご登場頂いたアニメ界の鬼才、出崎統監督が逝去されま
まんが世界昔ばなし版、10分強のフランダースの犬。演出・出崎統(松戸完名義) 作画・杉野昭夫。
第4回 『あしたのジョー2』(TV・全47話) 『ベルサイユのばら』(TV・19話〜40話) 『宝島』(TV・全26話) 『ガンバの冒険』(TV・全26話) 『エースをねらえ!』(劇場) 『エースをねらえ!2』(OVA・全13話) 『ゴルゴ13』(劇場) 『スペースコブラ』(TV・う〜ん……あえて1話〜13話) 『おにいさまへ…』(TV・全39話) 『華星夜曲』(OVA・全4話) 『B.B』(OVA・全3話[未完]) 『AIR』(劇場) 『ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎』(TVスペシャル) 『BLACK JACK』(劇場) 『ブラック.ジャック』(OVA・全10話) 『宝島メモリアル「夕凪と呼ばれた男」』(オリジナル映像特典) 『立体アニメーション 家なき子』(TV・全51話) 『あしたのジョー』(TV・全79話) 『コブラ』(劇場) 『1ポンドの福音』(OVA・さきまくら名義)
信じたくはなかったですが、確定情報出ました。 「あしたのジョー」「ベルばら」アニメ監督の出崎統さんが死去 67歳、肺がん 産経ニュース エンタメ もっとも敬愛するクリエイターのひとりでした。 光と影のコントラストが激しい表現、引きセル3回とかハーモニーでストップモーションとか入射光とかパラかけとか、日本のアニメ技法の多くを開発した方としても知られていますが、それより何より先に「情熱」が輝いている作家でした。映像への迫り方も出崎統監督の熱い視線に求められ、必然的にそう見えるようになるという関係にあります。 実写版「あしたのジョー」にしても実質的には出崎統監督のアニメ版から多くを得ていたわけで、アニメ史上もっとも影響力のあった演出家ではないかとも思います。 「ウルトラヴァイオレット」のTAFイベントで、出崎統監督と丸山正雄さんとそろって対談というかティーチインの司会をさせていただき、ご本人を目
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