JR東日本は18日、復元工事中のJR東京駅丸の内赤レンガ駅舎のグランドオープンを10月1日とすることを正式決定した。近代化の象徴として1914年に創建された鉄道施設のシンボルが67年ぶりに復活する。 同駅舎は日銀本店を設計した辰野金吾の名建築物。関東大震災では無傷だったが、1945年の空襲で焼失。2年後に3階部分とドームを除いて修復されたが、JR発足後、文化庁長官を務めた作家の三浦朱門さんや女優の高峰三枝子さんらが復元運動を始めた。 JR東日本は03年に国の重要文化財に指定されたのを受け、東京駅上空の地上権を売却するなどして資金を捻出し、約500億円を投じて復元計画を進めてきた。中央部の屋根には東日本大震災で被災した宮城・雄勝産の天然スレートを使用し、東北復興のシンボルともなった。