倒壊した自宅前に座り込み、三女の遺品のぬいぐるみを見つめるアベドラボさん=ガザ北部で2009年1月22日、前田英司撮影 【アベドラボ(パレスチナ自治区ガザ北部)前田英司】イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区に侵攻していた7日昼、地区北部アベドラボで、軍の退去命令で自宅を出た幼い3姉妹が突然、兵士に次々と撃たれ2人が死亡、1人が重傷を負った。家族が22日、証言した。「私たちが何をしたのか」。悲しみに暮れ、事件の徹底解明を求める家族。イスラエル軍報道官は毎日新聞に「民間人被害に関して寄せられるあらゆる申し立てを調べている」と説明した。 イスラエル軍戦車が付近住民にマイクで即時退去を命じた直後だった。パレスチナ自治政府職員のハリド・アベドラボさん(30)が娘3人を連れて自宅前に出たところ、少なくとも3台の戦車が配置されていた。 うち1台から身を乗り出した兵士が突然、アベドラボさんらに銃撃を