前の記事 戦争と医療:米軍が撮影していた写真のギャラリー 牛は磁場を感じる:南北に整列するが、送電線で撹乱も 2009年3月19日 Brandon Keim 画像は別の英文記事より Aは送電線のない場合の分布、Bは送電線の付近。上は家畜のウシ、下はノロジカ/Image: PNAS 「ウシ転がし」[米国で定番のほら話で、寝ているウシをひっくり返して驚かしたという武勇伝を語るもの]が単なる都市伝説だと知ったからといって、がっかりすることはない。これからは、大ぼらを吹くときには「俺は昔、ウシの磁気の感覚を狂わせてやったことがある」と言えばいい。 ウシやシカの群れを衛星写真で観察すると、これらの動物には体を地球の磁場に沿わせようとする習性がある。またその習性は、低周波の磁場によってかき乱されるらしい、という研究が発表されたのだ。 『米国科学アカデミー紀要』(PNAS)3月16日号に掲載されたこの論