2014年02月05日12:35 カテゴリエネルギー 福島第一原発事故は「人災」だったのか きのう放送された文化放送オトナカレッジスペシャル「田原総一朗のオフレコ!」では、2時間にわたって畑村洋太郎氏(元政府事故調委員長)の話を聞いた。「取材は断ってきたが、これだけは言っておきたい」という話はとても興味深く、貴重な教訓だと思うのでメモしておこう(前半1時間はニコニコ動画で聞ける)。 田原氏の「福島事故は天災か人災か」という質問に対して、畑村氏は「あれを人災と考えたとき、問題の本質が見失われた」と答えた。「人々はどこかに悪いやつがいると考え、犯人を見つけたら安心するが、最大の失敗は1000年に1度の大震災を想定外にしたこと。そもそも問題が存在しなかったのだから、誰が間違えたとか誰が悪いとか議論しても意味がない」。彼が事故調の報告書の最後で書いた教訓のうち、もっとも重要なのは次の2つだという。