アルツハイマー病の原因物質が作られるのを防ぐタンパク質「ILEI」を滋賀医科大と東京都健康長寿医療センターのチームが特定し、4日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。副作用がない予防法の開発が期待できるという。アルツハイマー病は、脳内に「アミロイドベータ」(Aβ)という物質が蓄積して発症するとされる。これまでAβ生成に関わる酵素を阻害する治療薬も開発されてきた。しかし酵素
(CNN) 米ジョージタウン大学などの研究チームは10日までに、将来的にアルツハイマー病を発症するかどうかを極めて高い精度で予見できる血液検査法を開発したと発表した。 現時点でアルツハイマー病を予見するには陽電子放射断層撮影(PET)や脊椎(せきつい)穿刺(せんし)など高額な検査を受けるしかない。しかしこうした検査は危険を伴うこともあり、精度は必ずしも高くない。 今回の研究結果はジョージタウン大学とロチェスター大学の研究チームが医学誌ネイチャー・メディシンに発表した。研究チームは血液検査で手軽に調べられる脂肪の値に着目。米ニューヨーク州とカリフォルニア州に住む70歳以上の健康な高齢者数百人の血液を調べた。 このうち28人が5年後に、アルツハイマー病やその前兆となる軽度の認知症状を発症。この28人の脂質を調べたところ、特定の10種類の脂質の値が、発症しなかった人に比べて低くなっていたことが分
名古屋大学(名大)は2月20日、大脳新皮質の神経細胞がどのような構造で「軸索」を形成するのかを明らかにしたと発表した。 成果は、名大大学院 医学系研究科 神経情報薬理学分野の貝渕弘三 教授、同・難波隆志 特任助教らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、米国東部時間2月19日付けで米科学誌「Neuron」電子版に掲載された。 ヒトの脳の高次機能を司る大脳新皮質の神経細胞は、「樹状突起」と軸索という形態的にも機能的にもまったく異なった2種類の突起を持っている。神経細胞は樹状突起でほかの神経細胞からの情報を受け取り、軸索を介してその情報をまた別の神経細胞へと伝達する仕組みだ(画像1)。このようにして多数の神経細胞がお互いに接続し合い、適切な神経回路を形成しているのである。 神経細胞の突起形成に何らかの異常が生じると、神経細胞は適切な神経回路を形成できなくなってしまう(画像2)。その結果、最
1.研究の背景 神経幹細胞は、自己複製を行うことができ、かつ脳を構成する主要な3種類の細胞であるニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイトを生み出す多分化能を持つ(図1)。神経幹細胞の自己複製と細胞分化制御機構の解明は、脳神経系の発生機構の解明につながるだけでなく、脳損傷や神経変性疾患に対する再生医療の実現に向けた基盤的知識になる。しかし、自己複製能(分化することなく、自分のコピーを作ることができる)と、多分化能(様々な細胞に分化できる)という全く異なる能力をどのようなメカニズムで神経幹細胞は保持しているのかは不明であった。また、神経幹細胞が細胞分化を行う際に、ニューロン、アストロサイト、及びオリゴデンドロサイトという3種類の選択肢の中から、どのように1つの選択肢を選んで分化していく(細胞分化運命決定)のかについてもよくわかっていなかった。 2.研究の内容 神経幹細胞の自己複製と細胞
慶應義塾大学(慶応大)と理化学研究所(理研)は1月14日、中枢神経系の神経細胞や「グリア細胞」を生み出す元になる「神経幹細胞」の分化能が、特定の「miRNA(microRNA:小分子RNA)」によって制御されていることを明らかにしたと共同で発表した。 成果は、慶応大 医学部生理学教室の岡野栄之 教授、同・島崎琢也専任講師、理研 統合生命医化学研究センター 免疫転写制御研究チーム 幹細胞制御研究 YCIラボの金田勇人 上級研究員らの共同研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月13日付けで米科学雑誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」オンライン速報版に掲載された。 神経変性疾患を含む中枢神経系の傷害の効果的な治療法の開発は、超高齢社会に突入した日本などにおいては認知症患者の増加などにより重要な社会的課題となっている。その抜本的解決策として幹細胞を用いた薬剤開発や再生医療が期待されているが
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名古屋大学(名大)は10月11日、神経線維の主要な細胞骨格である微小管の成長には、精神・神経疾患に関与するタンパク質である細胞骨格「セプチン」と微小管就職酵素「HDAC6」の相互作用が必要であることを見出したと発表した。 同成果は、同大大学院理学研究科の木下専 教授ならびに上田(石原)奈津実 助教、同医学系研究科の宮田卓樹 教授、東京大学大学院医学系研究科の尾藤晴彦 教授らによるもの。詳細は、英国科学誌「Nature Comunications」に英国時間10月11日に掲載される予定。 ヒトの脳は神経細胞(ニューロン)が神経線維を通じて連絡を取り合うことで構成されているが、その神経線維は胎児期と生後発達期に爆発的に伸長・分岐し、その総延長距離は100万kmに及ぶと言われている。個々のニューロンが神経線維を伸ばすためには、繊維の芯となる「細胞骨格」、すなわち微小管の先端にタンパク質「チューブ
横浜市立大学(横浜市大)は9月6日、アルツハイマー型認知症の原因分子であるタンパク質「アミロイドベータ」が、別のタンパク質「クリンプ」のリン酸化を引き起こし脳内に蓄積することで認知機能が低下するという新たな認知症発症のメカニズムを発見したと発表した。 同成果は、同大学術院医学群の山下直也 助教、同 中村史雄 准教授、同 磯野俊成 大学院生、同 五嶋良郎 教授、名城大学の鍋島俊隆 教授、同 ツルスム・アルカム研究員、富山大学の新田淳美 教授、早稲田大学の大島登志男 教授、理化学研究所脳科学研究センターの御子柴克彦 教授らによるもの。詳細は、「Neuroscience Research」に掲載された。 アルツハイマー病などの認知症は、高齢化社会の問題の1つとして考えられているが、未だ、根本的な治療方法の確立には至っていない。アルツハイマー型認知症の原因はまだ十分に明らかになっていないが、近年の
9月3 統合失調症の発症予防のために海馬におけるグルタミン酸の増加を抑制せよ カテゴリ:グルタミン酸精神疾患の予防 前回のブログで妊娠中にインフルエンザに感染すると子の海馬の遺伝子発現が変化し、海馬の組織学的構造が障害されるという論文を紹介したが、今回は、そのような変化が、次の段階として、どのように統合失調症へと発展していくかという1つの仮説を提示した論文があるので紹介したい。 結論から述べると、海馬に生じた変化に、ストレスなどのエピジェネティックな要因が加わると、海馬におけるグルタミン酸神経伝達の過剰が生じ、それが統合失調症の発症に結びつくことになるという仮説(グルタミン仮説の1つの形)である。 すなわち、 (A) インフルエンザ感染によって母体がサイトカインを産生する。このサイトカインが胎盤を障害し、さらに、子の遺伝子発現にも悪影響を及ぼし、正常な海馬の組織構造が構築されなくなる。 (
2013-08-29 完全な『人工脳』を作るために欠けているものはなにか? 科学 これがNature論文で作られたmini-brain A.血管です iPS細胞から"ヒトの脳組織を”作り出すことに成功*1、と言うニュースが大変話題になっていますが、専門家の岡野先生にも指摘されてる点が読み飛ばされて、あたかも『完全な』人工脳の作成に成功したと曲解されかねないと懸念したので簡単に補足文を書きました。 iPS細胞の研究に詳しい慶應義塾大学の岡野栄之教授は、「血管がないなど、脳を完全に再現したわけではないが、複雑なヒトの脳を解明していくうえで大きな一歩だ」と話しています。 血管は脳機能に大事栄養や酸素を運び、老廃物や二酸化炭素の排出場所になるのが血液。よく「脳の活動をfMRIで見る」って言うけど、あれは神経の活動を見ているのではなくて、血流の増加を見てると言うのは有名なお話。神経が活動するのに
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トキソプラズマ症とは何か? トキソプラズマ症とは、トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)による原虫感染症である。世界中で見られる感染症で、世界人口の3分の1が感染していると推測されているが、有病率には地域で大きな差がある。 健康な成人の場合には、感染しても無徴候に留まるか、せいぜい数週間のあいだ軽い風邪のような症状が出る程度である。しかし胎児・幼児や臓器移植やエイズの患者など、免疫抑制状態にある場合には重症化して死に至ることもあり、重篤な日和見感染症といえる。重症化した場合には、脳炎や神経系疾患をおこしたり、肺・心臓・肝臓・眼球などに悪影響をおよぼす。予防するためのワクチンはない。 健康な人は感染しても、リンパ節が腫れる程度でほとんど気付かない。普通は治療の必要がない場合が多い。我々はすでに多種多様な腸内細菌と共生しており、同じように、体内で生活している生物の一種と考えても差
科学, ゲノム遺伝子組み換え、脳細胞でも高頻度…初の実証 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 確かに組み換えなんだけどなんかレトロトランスポゾンのinsertionを免疫系と同等の組み換えっぽく言うのは個人的に違和感。興味深いけど。 ニューロンとレトロトランスポゾンL1レトロトランスポゾンというのがある。jumping geneとか呼ばれたりしてゲノムのあちこちに自らのコピーを増やしている。ヒトゲノムの17%を占めている(大部分は不活性である)。こいつらが跳びまわると、大事な情報がコードされている所に余計な配列がコピペコピペされていくわけで、これはまあ大変よろしくない。通常、細胞はあの手この手でこの飛び回る配列(transposable element:TE)を押さえ込んでいるわけだけれども、ニューロンの前駆細胞では、なぜかこのL1に好き勝手させており、他の体細胞に比べ
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「脳を活性化する薬」が米国知識層に蔓延:読者からも多数の使用報告(1) 2008年5月19日 社会 コメント: トラックバック (2) Alexis Madrigal アンケートに対し、数十人のワイアード読者が、より精力的に、より長い時間、より優れた仕事をするために、『リタリン』『Adderall』『Provigil』など、一般に脳の働きを活性化すると言われる薬を使用しているとの回答を寄せた。 Illustration: Jon Snyder/Wired ワイアード読者を対象とした調査結果がなんらかの傾向を示唆しているとしたら、それは能力を向上させる薬の使用が、スポーツ界からオフィスへと広がりつつあることを意味する。 といっても、アナボリック・ステロイド[筋肉増強剤]の話ではない。「脳のステロイド」、すなわち脳の働きを活性化する薬のことだ。 どうやら、驚くほど多くの人たちが、より精力的に、
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