直近では「カルディコーヒーファーム」を展開するキャメル珈琲(東京・世田谷)が3月末に楽天店を閉店。ディズニーストアの楽天市場店も2月中旬に閉めた。昨年12月には楽天市場で高い販売成績を記録した店舗に送られる「ショップ・オブ・ザ・イヤー」に複数回選ばれたこともある「アピタe-ショップ」も楽天の店舗を閉じている。 有名店の退店理由について、各社は表向きは「送料無料化策とは関係ない」とするが、本音は異なるようだ。ある古参の出店者は「楽天にはEC黎明(れいめい)期に成長させてもらった」としつつ、「最近の運営方針にはついていけない。楽天の役割はもう終わった。これからは自社ECを強化する」として「楽天卒業」の真相を打ち明けた。