多文化な社会や集団とは何かはよく議論されるが、「多文化な個人」とはどのような人を指すのだろうか。血縁の多様性があることか、複数の国で暮らした経験があることなのか、その定義は実に曖昧である。筆者らのチームが実施した研究により、個人の多文化度は、複数の文化に関する「知識」「帰属意識」「内面化」の度合いで決まることが判明した。 多文化な社会や集団については、誰しも耳にしたことがあるはずだ。では、「多文化な個人」についてはどうだろうか。その人によって組織に何がもたらされるのかを、考えたことはあるだろうか。 多文化な人――たとえば中国系カナダ人、トルコ系ドイツ人、アラブ系米国人など――の思考、認識、行動のあり方は、単一文化の人よりも複雑である場合が多い。グローバルな職場に伴う問題への反応についても同様だ。
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