取材に応じた(左から)岩井俊二監督、広瀬すず、松たか子、森七菜[映画.com ニュース] 「Love Letter」「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」「リリイ・シュシュのすべて」「花とアリス」などの意欲作を通じて常に時代を牽引し続けてきた岩井俊二監督が、初めて出身地・宮城を舞台に手がけた「ラストレター」を完成させた。今作がどのような背景から誕生していったのか、作品の世界を見事に“生きた”松たか子、広瀬すず、森七菜、そして岩井監督から話を聞いた。(取材・文/編集部、写真/間庭裕基) 川村元気氏が企画・プロデュースする今作は、ある夏休みの間に起きた、世代を超えた手紙をめぐる物語。1本の短編映画の存在が大きな道筋となったようで、「『リップヴァンウィンクルの花嫁』の後に、韓国で『チャンオクの手紙』(ペ・ドゥナ、キム・ジュヒョク出演)というショートフィルムを撮る機会があったんです。タイト