とっても素敵なアニメーションがYouTubeにアップされていたので紹介します。ツイッターでもRTしましたが、タイムラインでは流れていってしまいますからね。百聞は一見にし如かずですので、ぜひご覧ください。
棚は生きている―私の店から“パピルスの夢”を伝えたい 作者: 青田恵一出版社/メーカー: 青田コーポレーション出版部発売日: 2006/12メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る書店コンサルタントの青田先生の最新作。毎回出るたびに拝読して感心しております。今回は、新文化紙上やいろいろなところで書かれていたエッセイを集めたものが中心になっています。その分、書店のコンサル理論を学ぶというよりかは、実際の時流に沿って各書店がどのような生き残り策をとろうとしているのか、そこにはどのような意図があるのかを詳細な解説を交えた実践編といった趣きで、これまたとても勉強になる本です。責任販売制にまつわる出版社の4つの提言を検証されている話とか、日書連がWEB上で書店員向の研修プログラムをつくったとか、くまざわ書店の雑誌売場がすぐれているとか、最近書店をまわる余裕がなくなっ
久々に本屋ミシュランをやってみます。今日の標的はブックオフの自由が丘店。次世代型のブックオフを作りました!しかも自由が丘に!とあのブックオフが自信をもって宣伝してるくらいですからタダ者でない感がビンビン伝わってくるのですが。さてどんなお店なのでしょうか? 自由が丘の駅を降りてロータリーを抜けたすぐの場所にお店がありました。よくこんないい場所が空いてました。しかも1F2Fの二層路面店です。やや!この場所は青山ブックセンターの目の前じゃないですか。間口が狭くて2階にあるABCはきついでしょうね。ロータリーにある不二屋書店もうかうかしていられないでしょうこれでは。 さあ入ってみましょう。どのへんが次世代型ブックオフというのでしょうか。まず入って最初に目に付くのは、おおっ!ベストセラーコーナー。ブックオフと言えばいきなりコミックが定番なのですが、この店は店の顔とも言える入口すぐの一等地に書籍ベスト
ちょと面白い話を聞きました。噂によると、複数の出版社が共同で一つのレーベルの文庫を出そうという企画が進められているのだとか。通常、文庫と言うのは、新潮社だったら新潮文庫、角川書店だったら角川文庫というように、一つのレーベルは一つの出版社から刊行されるのが普通なのですが、今回の話はA社B社C社があわせて「ABC文庫」というのをたちあげて、A社からもB社からもC社からもABC文庫が発売されるという企画なのだそうです。ふむふむ、今まであまり聞いたことの無い斬新な企画です。 これが実現すると、大手版元による文庫市場の寡占化が崩れる可能性があるという意味で、ちょと興味深い企画です。例えば中堅版元のA社は、自社で文庫レーベルを持っていないが故に、単行本でヒットを飛ばしてもそれを文庫化して継続的にコンテンツを販売することができず、泣く泣く30万程度のはした金で大手版元に文庫化権を売らなければならなかった
暴れん坊本屋さん(3) (ウンポコ・エッセイ・コミックス3) 作者: 久世番子出版社/メーカー: 新書館発売日: 2006/10/25メディア: コミック購入: 5人 クリック: 11回この商品を含むブログ (153件) を見るこれが最終巻だなんて何ともったいない…。書店コミックとしては過去最高の傑作で、最終話まで面白さのレベルが落ちることはありませんでした。すごいです。 折丁の話とかは私も知らんかった話で勉強にもなりましたし、あまりドラマのないような毎日の書店風景も、プロの手にかかるとこんなにも面白おかしい読み物になってしまうのですね、とかなり感動いたしました。ウチの店にも来て欲しかったです…。 でも最初の「プロパガンダ本屋さん」とか読むと、本当に今どこの書店でも人不足で死にそうになってるんだなと実感します。これからの時代は、究極に人がいなくても運営できる仕組みを持った書店か、あるいは、
今日は色々とショッキングな出来事が連発して起こり、この半年間私は何をしてきたんだろう、と自分の実力の無さ加減を思い知らされてしまいましたが、それはまた後日書くとして、今日はこの本について。 書店繁盛記 作者: 田口久美子出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2006/09/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 91回この商品を含むブログ (85件) を見る以前ジュンクの池袋店のバイトさんに「ジュンクの池袋店ってどう?」と聞いたところ、「あそこは妖怪の巣窟ですよ」という名言を残していかれたのが思い出されます。まー、その妖怪の中には私も面識のある方もいらっしゃるわけなんですが、そんなジュンク堂池袋店の内情が手に取るが如くよくわかる名著でした。いや、これは面白かったです。ジュンク堂のシステムマスタはそんな構造になっているのか、とか発注はそうやっているのか、とか、人材のレベルはこれぐらい
文具天国 黒田の逆襲 (てんとう虫コミックススペシャル) 作者: 噌西けんじ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/05/01メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る梅田のコミックランドでさりげなく「もやしもん」の隣でPUSHされてたので買ってみたのですが…。 いやー、もう最高ですね。涙出るぐらい笑いました。2006年上半期はもちろんのこと、マイ年間ベストコミックの座にもっとも近い傑作です。思いっきり私のツボでした。「小学五年生」に連載されているらしく、レーベルも「てんとう虫コミックススペシャル」という、これまた盲点をつくタイトルで完全にノーマークだったのですが、個人的には猛烈にプッシュしたい一品。 ストーリーは、小学生のたかし君が所持している文房具たちが繰り広げる文房具版の「トイストーリー」。たかし君一番のお気に入りであるアルティメットえんぴつの
配達あかずきん (ミステリ・フロンティア) 作者: 大崎梢出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/05/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 40回この商品を含むブログ (164件) を見る書店を舞台にしたミステリは成立しないものかと自分でも考えてみたことはあったのですが、殺人とか、そういうミステリの素材とは幸いなことに縁の遠い職場ですので、なかなか事件を考えること自体が難しくて挫折した経験があります。この本は、それを真正面からやっているわけで、まずそれに感心。しかも第一話の処理などはとても技巧的で、かつ書店員の専門知識ならでは、という話で、これはやられた!という感じです。ただ第一話以外の展開は、やはりちょと強引というか、書店ミステリというのは謎自体の組み立てが難しいのだなぁ、と感じます。 さて、作者の大崎梢さんは元書店員ということですが、この成風堂書店のモデルはど
新世紀書店--自分でつくる本屋のカタチ 作者: 北尾トロ,高野麻結子出版社/メーカー: ポット出版発売日: 2005/04/15メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 26回この商品を含むブログ (14件) を見る予想外に面白かったこの一冊。三部構成になっていて、一つ目が表題にもなっている2年前に渋谷のパルコに出店していた新世紀書店の実況レポート。二つ目はそこでおこなわれたトークセッションのイベント。三つ目がイギリスにある「本の町」ヘイ・オン・ワイに関するレポートです。 実は表題になっている新世紀書店自体に関しては、ただの「本屋ごっこ」で見るべきものは何もないのですが、トークセッションが非常に面白いのです。ダヴィンチの横里編集長の話もとてもよかったのですが、特に大阪屋の鎌垣さんの話がすばらしい。これを読むだけでもこの本を買った価値はありました。前から思っていたのですが、ネット場で情報発
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) 作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/02/07メディア: 新書購入: 61人 クリック: 996回この商品を含むブログ (2353件) を見るようやく読了。ロングテイル現象やWeb2.0の世界についての理解は深まりましたが、どうもピンと来ません。ニュータイプじゃないからでしょうか。現時点での可能性というのが、なんだかんだ言ってもバーチャルな世界での影響に限られていて、リアル世界への影響はまだ間接的なものに過ぎず、梅田氏が言うようにリアル世界においても本当に革命的なものになりうるのかというのが、正直私には予測できないためです。 Web2.0を駆使するアマゾンの登場で、リアル書店業界にはどういう影響が考えられるでしょうか?ネット書店の拡大によってリアル書店が駆逐されるという可能性は考えられるでしょうか? ア
あほらし屋の鐘が鳴る (文春文庫) 作者: 斎藤美奈子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/03/10メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブログ (39件) を見る斎藤美奈子の毒舌書評の原点とも言える本著がようやく文庫化。やはり10年前の本ということもあって、斎藤さんご自身のフェミ論もネタ自体も「古っ!」という時代錯誤な話もありますが、時々見せる「ここが変だよ日本社会」の鋭い切れ味はさすがなのであります。 書店的に必読なのは、「女性誌探検隊」と題された女性誌の分析批評です。これは面白い! 例えばこんな感じ。「anan」「non-no」「JJ」を三姉妹に例え、次女「non-no」について 一歳年上でセンスも頭もいい姉「anan」に、「あんたは高校出たら地元で就職しなさい。娘が二人とも東京で不良になったら、お父さんやお母さんがかわいそうでしょ」といわれ、特に疑問ももたず
うちの店の客注がどれぐらいの速さで届くのか、ということを成り行き上調べなくてはならなくなり、過去数ヶ月分の注文伝票1000件を調査するはめに。うちは某チェーン店さんのように客注がシステム化されているわけではないので、全部紙管理ですよ、紙。過去の客注の伝票の山を手作業で一枚一枚見ていかないとあかんのです。うぇー。 でもその結果面白いことが判明。 まずNOCSのヒット率(客注品を在庫していた割合)は21%。NOCSで注文した場合、リードタイム(入荷までの日数)は、平均3.1日。速いけれどもヒット率が低いのが難点。 次に本やタウンのヒット率、53%。つまりうち店の場合、客注の半分が本やタウンで対応が可能ということですね。リードタイムは2.9日。NOCSとほぼイコールですね。本やタウンを利用して客注発注をすると掛け率があがってしまうのですが、この便利さには替えがたい。 この2つでダメなものが電話発
ようやくですが、新刊本と古書の併売モデルが生まれつつあります。平安堂の今泉店長と言えば、業界では知らない人がいない、というぐらいのカリスマ。その超有名人の今泉店長が、やっているということで、業界ではとても大きな話題になると思いますし、また新潮流として定着する可能性も高いのではないかと期待しています。以下は文化通信の記事。 ■ 平安堂、他書店と共同で古書併売ビジネス 更新日: 2006/03/16 収益向上と顧客サービス目指す 平安堂は古書の併売を行うために複数書店で新会社を設立し、物流、価格データベース、著作権者との関係作りなどを行う構想を進めている。新刊書店が古書を取り込むことで顧客サービスと収益性の向上を目指す。 同社・平野稔会長はこの構想を勝木書店、田村書店、三省堂書店などとともに組織するIDIに呼びかけ、IDIを中心にした書店25〜30法人が共同出資する新会社設立を目指している。こ
扶桑社さんから27日に発売予定だったホリエモンの新刊が発売日未定延期に急遽変更になったとの連絡がありました。大変ですね、まったく。ちなみにその本のタイトルは「嫌われ者」。しゃれになってないですよ、ほんと。 その扶桑社さんとお会いしたとき「今年の本屋大賞はもらったも同然ですね」と言うと反応が悪くて「いやこれだけ売れてしまうと引かれてしまうんじゃないかと思いますよ、期待してません」と言ってましたが、そんなこんなで今年は私も投票に参加するのだ。 県庁の星 作者: 桂望実出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (212件) を見る伊丹十三の「スーパーの女」によく似た作品。映画化だそうですが、あの傑作を越えることができるでしょうか。小説としては、普通の面白さ。もともとノミネートされるような大層な作品でもないと思いますが
おぼうさん、はじめました。 作者: 松本圭介出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2005/12メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (19件) を見る東大新卒の著者が飛び込みで就職したのは、お寺。今のお寺って「無線LAN完備の寺院内カフェ」みたいな珍妙な世界になっているようなのですが、そこに青臭い理想と夢をぶつけ、今の寺院界の現実を直に体験しながらも、そこに居場所を見つけていこうとする新米僧侶の日記です。「明るい浄土真宗生活」を紹介する前半があまりにも面白くなくてこれは失敗したかと思っていたのですが、現在の仏教教団に対する疑問が論じられてくる後半から俄然面白くなってきて読みふけってしまいました。 新卒坊主もそろそろ丸2年。ここにきて、やっと分かってきたことがある。 仏教を生きることと僧侶になることは、まったく何の関係もなかったのだ。 (中略)要するにぼくは、国
ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6) 作者: J. K.ローリング,J. K. Rowling,松岡佑子出版社/メーカー: 静山社発売日: 2006/05/17メディア: ハードカバー購入: 9人 クリック: 68回この商品を含むブログ (510件) を見る突然ですが、ハリーポッターの話なのです。先月いきなりタイトルが「混血のプリンス」から「謎のプリンス」に変更になってしまった⑥巻。「half-blood」には、「謎」っていう意味はありましたっけ?という意地の悪い質問をぶつけたくなります。何せ、大量の予約告知ポスターも刷ってしまったあとに変更しやがるもんだから、こんちくしょう!の一言です。信頼筋によると表紙のカラーイメージは「緑色系」という噂ですが、③巻みたいな感じになるのでしょうか。 ところでみなさんはご存知でしょうか?ハリーポッターの
そんなに読んで、どうするの? --縦横無尽のブックガイド 作者: 豊崎由美出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2005/11/29メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 121回この商品を含むブログ (62件) を見るそもそも書評というのは、どういうとき需要があるのでしょうか?私個人の話で恐縮ですが、私の場合は4パターンに分類できるのではないかと思われます。 1つめは、読んだあとに他のみんなはどういう感想をもったのであろうと気になるときに読むパターン。素晴らしいと思った本ほど、他人の書評を読んでさらにその本との共感レベルをあげたくなるんです。 2つめは、読まないといけないんだけどヒマが無くて読めない本を誰かがサマリーとしてまとめてくれたものを確認するパターン。私のかわりに読んでくれてありがとう、勉強になったよっていうやつ。 3つめは、読む気が全くおきない本を誰かが酷評しているのを見
北九州の小倉に、世界最大の文庫の専門店があるという話は前から知っていたのですが、先月たまたま「行ってきましたよ!あそこは本好きのための魔窟ですよ!」という興奮の体験レポートメールをいただき、私も無性に行きたくなってしまいました。たまたま九州に行く用事があったので小倉に寄ることにします。 このふるほん文庫やさんですが、もともとはネットの専門店でバーチャルな店舗でしかなかったのですが、品揃えを極めていくうちについに在庫50万冊となり「50万冊という在庫量をぜひこの目で見てみたい」という人が増えてきたので一般客に公開することにしたのだとか。 小倉駅からバスにゆられて20分、バス停からちょっと路地に入ったところに世界最大の文庫やさんがひっそりとたっていました。元パナソニックの工場だったところをそのまま使用しているので、見た目はどこからどうみても倉庫です。引き戸を開けて中に入ると、受付のスタッフの方
台北にあるPAGEONEの什器を取り入れた書店が名古屋に出来たと聞いて見に行くことにしました。これまで日本の書店は、バーンズアンドノーブルのスーパーストア型が主流でしたが、書店デザインの流れがここに来て大きく変容しようとしています。この店はおそらくその1号店になるであろう貴重なお店。スケジュールを捻じ曲げて見に行くことにしました。 名古屋駅からわずか2駅、電車で約10分という距離にありながら、野原が広がり、2両編成のワンマン電車が1時間に2本しか来ないという、都会なんだか田舎なんだかよくわからない場所にあるお店です。もちろん無人駅。名古屋は車社会なので電車の本数なんて誰も気にしてないのかもしれませんが、実際名古屋市の再開発地区に指定されているらしく、周囲は空き地もまだ目立ちます。そこに出来た巨大なスーパーの2階にOPENしているのですが、850台停められる駐車場は平日の真昼なのに満車でした
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