「リアルな顧客接点をどうデジタルに置き換えていくかを考えると、EC(電子商取引)サイトもデジタルの動線上で簡単に返品できるようになる必要がある。ECサイトをリアル店舗に近づける手助けをしたい」 ヤマト運輸の齊藤泰裕EC事業本部ゼネラルマネージャーは、2021年8月に提供を始めたEC事業者向け「デジタル返品・発送サービス」の狙いをこう語る。英Doddle Parcel Servicesとタッグを組み、利用者がECサイト上から返品を申し込めるようにしたものだ。既に大手数十社を含む数百社から問い合わせがあり、反響は上々だ。 「返品のUI、UXが整備されていない」 利用者は自身の都合の良いタイミングと方法を選んで返品を申し込める。具体的には、ECサイトにひも付く返品受付サイトにアクセスし、注文番号などの必要情報を入力。そのうえで最寄りの宅急便センターやオープン型宅配ロッカー、一部のコンビニエンスス