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ブックマーク / www.tachibana-akira.com (3)

  • 「同一労働同一賃金」が都合が悪いほんとうの理由 週刊プレイボーイ連載(201) – 橘玲 公式BLOG

    「相手の身になって考えてみよう」というのは、小学生でも知っている道徳の基です。これをちょっと難しくいうと、「自分の主張が正しいのは、自分が相手の立場になっても、その主張が正しいと納得できる場合だけだ」ということになります。 人種差別をするひとは、自分が外国に行ったときに、「お前は黄色人種だからあっちの汚いトイレを使え」といわれて、「わかりました! ひとを人種で差別するなんて、なんて素晴らしい社会なんでしょう」と素直に納得できなければなりません。こんな奇特なひとはめったにいないでしょうから、人種差別が正義に反することが普遍的なルールとして要請されるのです。 「同一労働・同一賃金」は日では労働制度の問題とされ、派遣法改正といっしょくたに議論されていますが、その質は「正義」にあります。 正社員と同じ仕事をしている派遣社員の給料が半分、というのはよく聞く話です。これを当然と思っているひとは、

    「同一労働同一賃金」が都合が悪いほんとうの理由 週刊プレイボーイ連載(201) – 橘玲 公式BLOG
  • ベーカムは「愚者の楽園」追記 – 橘玲 公式BLOG

    前回のエントリーで、ベーシックインカム(ベーカム)と同様の試みとして、産業革命勃興期(1795~1834年)にイギリスで実施されたスピーナムランド法を紹介した。1200字のコラムでは細かなことまで説明できないので、すこし追記しておきたい。 市場の拡大とともにイギリス社会がはじめて体験した「貧困」という問題に対処するため、「貧困者一人ひとりの所得に関係なく最低所得を保障する」という制度が導入された。スピーナムランド法は、自由経済のもとで、現金給付によって貧困問題を“最終解決”しようとするとなにが起きるのかの壮大な社会実験だった。 この所得保障制度は厳密にはベーカムとは異なるが、ひとは同じような経済的インセンティヴ(働かなくてもべていける)に対して同じような反応をするとすれば、結果もおそらく似たようなものだろう。「スピーナムランド法は大失敗したが、ベーカムならうまくいく」という説得力のある説

    ベーカムは「愚者の楽園」追記 – 橘玲 公式BLOG
  • 伽藍の世界 – 橘玲 公式BLOG

    伽藍からバザールへという話を、「どうしたら革命を起こせますか?」で書いた。 『残酷な世界~』で述べたけれど、伽藍(閉鎖空間)とバザール(開放空間)ではゲームのルールが違う。 バザールは参入も退出も自由だから、相手に悪い評判を押し付けてもあまり効果はない。悪評ばかりの業者は、さっさと廃業して、別の場所や別の名前で商売を始めるからだ。 バザールでは、悪評と同様に、いったん退出するとよい評判もゼロにリセットされてしまう。だから、たくさんのよい評判を獲得した業者は、同じ場所にとどまってさらに評判を増やそうと考える。顧客は評価の高い業者から商品やサービスを購入したいと考えるから、これがいちばん合理的な戦略なのだ(ネットオークションがその典型だ)。 バザール空間でのデフォルトのゲームは、できるだけ目立って、たくさんのよい評判を獲得することだ。だからこれを、ポジティブゲームと呼ぼう。 それに対して閉鎖的

    伽藍の世界 – 橘玲 公式BLOG
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