ビラ配布などの言論活動が犯罪として逮捕・起訴される事件の問題点を考える「これってホントに犯罪? 守れ言論、活(い)かそう憲法! 4・7市民集会」が七日、東京・霞が関の弁護士会館で開かれます。 僧りょの荒川庸生さんが日本共産党の都議会報告などを配り逮捕・起訴された「葛飾ビラ配布弾圧事件」や、市民団体メンバーが自衛隊官舎に反戦ビラを配り起訴された「立川ビラ弾圧事件」など、六つの事件の弁護団が共催します。 集会ではジャーナリストの大谷昭宏さんと、東京慈恵会医科大学の小澤隆一教授(憲法学)が対談。各事件の弁護団からの報告もあります。 一審で無罪、二審で有罪とされた立川事件は、今月十一日に最高裁判決を迎えます。同じく住居侵入罪に問われている葛飾事件も、一審無罪、二審有罪という経緯をたどっています。 弁護団は「言論・表現の自由が行使できないと民主主義社会は成り立たない。市民の声で事態を変えていきたい」
日本共産党の市田忠義書記局長は十一日、東京都葛飾区のマンションに日本共産党のビラを配布した荒川庸生さんが住居侵入に問われた事件で、東京高裁が逆転有罪判決を言い渡したことについて談話を発表しました。 一、葛飾マンションビラ配布事件で、東京高裁は不当にも一審の無罪判決を破棄し、逆転有罪判決を言い渡した。これは、憲法で保障された言論・表現の自由、政治活動の自由のうえで、きわめて重大である。 一、この事件は、日本共産党葛飾区議団発行の葛飾区議会だよりや区民アンケートなどを、開放型マンションのドアポストに投函(とうかん)したことが、不当にも「住居侵入罪」に問われて逮捕、起訴されたものである。これにたいし、一審東京地裁は、マンションの管理状態から外部者のドアポストへの投函は規制されていないばかりか、政党のビラ配布の目的のためにマンションに立ち入り、ドアポストに投函した行為は、社会一般の常識的な考え方か
政党ビラ配り事件の控訴審判決で逆転有罪となり、無念の表情を見せる荒川庸生被告=11日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ マンションの共用廊下に入ってドアポストにビラを配ることが住居侵入罪にあたるかが争われた裁判で、東京高裁は逆転有罪判決を言い渡した。マンション住民が、ビラ配りを禁止する意思表示を明確にしていたかが争点の一つだったが、この意思表示の解釈が正反対になったことが判決を分けた。 マンション住民の意思表示としては、マンションの玄関ホールの張り紙があった。張り紙には「チラシ・パンフレット等広告の投函(とうかん)は固く禁じます」「当マンションの敷地内に立ち入り、パンフレットの投函、物品販売などを行うことは厳禁です」と記してあった。 1審判決は、この張り紙を「商業活動を禁じる趣旨に読める」と指摘。政治的なビラ配り目的の立ち入りまで禁止していることは、来訪者には分かりづらいと判断した。 一方
政党ビラ配り事件の控訴審判決で逆転有罪となり、無念の表情を見せる荒川庸生被告=11日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ 「結論ありきの不当な判決」。共産党のビラ配布をめぐる住居侵入事件の控訴審判決で11日、東京高裁に逆転有罪とされた荒川庸生被告は、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、判決への不満をあらわにした。 「無罪を覆すだけの審理は何もなかったので、再び無罪と思っていたのに…。考えてもいなかった意外な判決」。荒川被告は怒りを抑えるかのように淡々と語った。「罰金は5万円だが、言論の自由がこの5万円でどれほどの影響を受けるかと思うと、怒りがわいてくる」 主任弁護人の中村欧介弁護士も怒りを隠せない様子。「ビラの投函(とうかん)禁止は理事会の議事録のどこをみてもない。判決は検証さえしていない。形式ばかりの判決で言論の自由を守るつもりがない」と語気を強めた。 一方、東京高検の鈴木和宏次席検
ドアポストに共産党のビラを配布する目的で分譲マンションの廊下に無断で入ったとして、住居侵入罪に問われ、1審東京地裁で無罪になった東京都葛飾区の僧侶、荒川庸生被告(60)の控訴審判決公判が11日、東京高裁であった。池田修裁判長は住居侵入罪が成立すると判断し、1審判決を破棄、罰金5万円(求刑罰金10万円)の逆転有罪判決を言い渡した。 マンション玄関ホールには「パンフレットの投函(とうかん)、物品販売は厳禁」などとの張り紙がされていた。1審判決は「政治的なビラ配りを禁じていたことが来訪者に伝わるように表示されていなかった」としていた。 判決理由で池田裁判長は、住民の総意としてマンションへの無断立ち入りを禁じていたと判断した上で、張り紙の内容や張り方を検討。「各戸のドアポストへのビラ配布のための立ち入りが予定されていなかったことは明らか。そのことを来訪者に伝えるための措置がとられていなかったとはい
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