会計チームで債権周りの開発をしている hachi (@hachiblog)です。会計チームが開発している freee 会計は freee の中で一番歴史が長いプロダクトです。加えて会計というドメインは複雑かつバグを生むと顧客の業務を大きく阻害するという点で一度作ったものを変更しづらいという特徴があります。 そのような環境で今回、債権のチームでは freee会計の初期からある「自動で経理」という機能の一部リファクタリングを行いました。リファクタリングのしづらい環境下でうまくリファクタリングをすすめるための tips は多くの人に役立つのではと思い、このエントリを書くに至りました。 今回「自動で経理」でリファクタリングしたときに事前に以下のことを行いました。 課題の発見 課題の具体化 設計とスケジュール見積もり テストコード実装 それぞれについて今回意識したことを書いていきます。 課題の発見
DX(デジタルトランスフォーメーション)やIoT(Internet of Things)の進展により、ますますその存在感が増しているオープンソースソフトウェア(OSS)。ソフトウェアの高機能化、大規模化によるサプライチェーンの複雑化を背景に、SBOM(Software Bill of Materials)によるOSSサプライチェーンマネジメントに注目が集まっています。米国では既に必須化・標準化の動きが始まっており、日本企業も対応を迫られるようになってきました。本記事では、あらためてSBOMとは何か、そして日本におけるSBOM活用の普及促進にはどういった課題があるかについて、詳しく解説します。 SBOMとはいったい、どのようなものなのか Software Bill of Materials(SBOM、「エスボム」と読みます))とは、ソフトウェアを構成するOSSや商用ソフトウェアなどのライブラ
System.Text.Json 名前空間は、JavaScript Object Notation (JSON) との間でシリアル化および逆シリアル化 (またはマーシャリングとアンマーシャリング) を行う機能を提供します。 "シリアル化" は、オブジェクトの状態 (つまり、そのプロパティの値) を格納または送信できる形式に変換するプロセスです。 シリアル化された形式には、オブジェクトに関連付けられているメソッドに関する情報は含まれません。 "逆シリアル化" では、シリアル化された形式からオブジェクトを再構築します。 System.Text.Json ライブラリの設計では、広範な機能セットよりもハイパフォーマンスとメモリ割り当ての少なさが強調されています。 組み込みの UTF-8 サポートによって、UTF-8 としてエンコードされた JSON テキストの読み取りと書き込みのプロセスが最適化さ
リトルソフト株式会社(本社所在地:東京都豊島区、代表取締役:長尾 寿宏)は、全国の30代~50代の会社員を対象に、「社会人のITスキル・利用ツール」に関する調査を実施しました。 皆さんは「ITSS」という言葉をご存じでしょうか? ITSSとは「IT Skill Standard」を略したもので、経済産業省が策定・発表したIT人材のスキル体系のことです。 「ITスキル標準」とも呼ばれるこの指標は、その人材がどのくらいのIT知識やスキルを習得しているかを評価(数値化)することができます。 各業務をシステム化して管理している企業も増え、今やITスキルは社会人にとって欠かせないものだといえるのではないでしょうか。 ITスキルにはプログラミングだけでなく、コミュニケーションスキルやプレゼンスキルといったものも含まれます。 また、ITスキルだけでなく実際にITツールをどこまで扱うことができるのかといっ
半数以上の会社員が「エクセルでマクロを作成できない」と回答したそうです ※画像はイメージです(polkadot/stock.adobe.com) 今やITスキルは日常的に欠かせないものになっていますが、一般的な社会人はどのくらいのITスキルや資格を持っているのでしょうか。全国の30代~50代の会社員1010人に聞いたところ、半数以上の人が「Excel(エクセル)のVBA(マクロ)を作成できない」と回答したそうです。 【グラフ】SUM関数は7割以上が使っていますが…みなさんの「エクセルの使いこなし度合い」を見る リトルソフト株式会社が「社会人のITスキル・利用ツールに関する調査」として2022年2月に実施した調査です。 はじめに、「以下のExcelの関数で、実際に使用したことのあるのはどれですか」と聞いたところ、「SUM関数」(71.5%)、「AVERAGE関数」(52.2%)、「COUNT
GitLabは、これまでGitLabが自社で開発し提供してきたWebIDEを、Visual Studio CodeベースのWebIDEへ移行していくと表明しました。 Here's what's coming next to GitLab Web IDE. https://t.co/1iHQrvR46a — GitLab (@gitlab) May 24, 2022 GitLabには以前から、Webブラウザの画面からコードを管理しつつ、そのままコードの編集などを可能にするWebIDE機能が統合されていました。このWebIDEはオープンソースのMonaco EditorをベースにGitLabが開発してきたものと説明されています。 今回の発表は、このWebIDEをVisual Studio CodeベースのWebIDEに置き換えるというものです(ちなみにVisual Studio CodeもMo
関連キーワード アプリケーション開発 | 開発プロセス | プログラマー | プロジェクトマネジメント | スキル 「スクラム」は、開発チームのメンバーに役割やタスクを割り振り、メンバー同士の連携を取りながらプロジェクトを進める開発手法だ。スクラムにおいて、チーム全体の調整役を担う人を「スクラムマスター」と呼ぶ。 IT担当者に「スクラムマスターの専門家」と称することを認めるオンライン学習コースや試験は複数ある。ただしスクラムマスターには明確な業界標準がない。そのため認定資格の質や難易度、認定資格が保証する能力は、認定資格ごとに大きく異なる。 本連載は、スクラムマスターとして職務経歴書に記載できる5つの認定資格を紹介する。スクラムマスターとして成功を収めたい、あるいは次期プロジェクトでスクラムマスターのプロフェッショナルを雇用したいと考える開発者の参考になれば幸いだ。 認定資格1.Profe
テクノロジーの進化によって、企業を取り巻く環境の変化は激しさを増している。インターネットやスマートフォンの登場によって個人の生活スタイルや消費活動は一変し、クラウドやAIの登場は経営や業務に大きな影響を及ぼしている。変化に対応できなければ、企業は生き残れない。 外部環境の変化にテクノロジーの力で対応しようと取り組みを進めるのが、石川県金沢市に本店を置く北國銀行だ。従来の古い業務体制を転換すべく、経営戦略では「クラウドファースト」「内製開発とコラボレーション」「2~3割の社員をデジタル分野へ」という目標を打ち出している。これを体現するように、2021年5月にはフルバンキングシステムのクラウド運用を実現した。 そして新たに着手したプロジェクトが、銀行が持つデータを活用する分析基盤の構築だ。“冬の時代”といわれる地方銀行が反転攻勢を懸けたこの取り組みは、BIPROGYとMicrosoftとのコラ
ビジネスの世界で「プレゼンの神様」とも呼ばれる澤円さん。実は文系の学生からエンジニアに就職し、最初は専門用語が分からない「ポンコツ社員」だったと振り返ります。そこから徹底的に苦手と向き合うことで、「ポンコツ」を強みに変えたといいます。
さまざまな会社のCTO・PM・エンジニアの方々をお招きし、パネルディスカッションやLTを通して知見や技術を学ぶMIDAS TECH STUDY。第7回は、PMとデザイナーの双方に精通するdely株式会社の坪田氏、株式会社ソウゾウの鈴木氏、株式会社TBSテレビの野田氏をゲストに迎え、プロダクトマネジメントとデザインについてパネルディスカッション形式でお話ししました。まずはそれぞれが取り組む事業と、その事業におけるPMとデザイナーの役割の違いを話します。なお、本イベントはプライベートエクイティファンドであるミダスキャピタルの協賛で開催しています。 登壇者の自己紹介南里勇気氏(以下、南里):登壇者の自己紹介を進めたいので、登壇者の方々に上がってもらいます。本日はよろしくお願いします。 野田克樹氏(以下、野田):お願いします。 鈴木伸緒氏(以下、鈴木):お願いします。 坪田朋氏(以下、坪田):お願
「アジャイルサムライ」の著者が語る、技術志向の企業が世界をどう見ているのか? そしてソフトウェアテスト自動化を進化させる方法について(中編)。JaSST'22 Tokyo基調講演 Jonathan Rasmusson(ジョナサン・ラスムッソン)氏はアジャイル開発における著名人の一人であり、さまざまな先進的ソフトウェア企業において開発やテストに携わってきました。 日本ではアジャイル開発の入門書として話題となった書籍「アジャイルサムライ」(オーム社,2011)や「初めての自動テスト」(オライリー,2021)、「ユニコーン企業のひみつ」(オライリー,2017)の著者としても有名です。 そのラスムッソン氏が2022年3月10日と11日の2日間、ソフトウェアのテストに関わる国内最大のイベント「ソフトウェアテストシンポジウム 2022 東京」(JaSST'22 Tokyo)の基調講演に登壇しました。
Update: March 31, 2022 A patch has officially been released. https://spring.io/blog/2022/03/31/spring-framework-rce-early-announcement https://tanzu.vmware.com/security/cve-2022-22965 Overview Spring Core on JDK9+ is vulnerable to remote code execution due to a bypass for CVE-2010-1622. At the time of writing, this vulnerability is unpatched in Spring Framework and there is a public proof-of-conce
関連キーワード Java | アプリケーション開発 | プログラミング プログラミング言語には、はやり廃りがある。その中で「Java」は、開発者に支持され続けてきた。この傾向は、2022年以降も間違いなく続くと考えられる。本連載は、2022年の今からでも開発者がJavaを習得すべき主な理由を5つ紹介する。前編は、そのうち2つを取り上げる。 理由1.根本的な有用性 登場以来、Javaの人気が衰えないのはなぜだろうか。端的に答えるなら、Javaは プログラミングの難しい問題を解決するためのライブラリ(プログラム部品群)を豊富に備える、バランスの取れたプログラミング言語 だからだ。 併せて読みたいお薦め記事 Javaを学ぶ理由 Java使いでも「R」「Python」を学びたくなる“納得の理由” 「Java」はなぜ、今も昔も開発者に愛されるのか 「Java」を学びたくなるシンプルな理由 Javaは
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます Javaアプリケーションフレームワーク「Spring」において、サーバーレス実行環境の「Spring Cloud Function」で脆弱性が報告された。これとは別に「Spring Framework」コアにも深刻だとする脆弱性の存在が指摘され、情報が交錯している。 VMwareの情報によると、Spring Cloud Functionのバージョン3.1.6および3.2.2とサポートが終了している古いバージョンでは、ルーティング機能を有効にしている場合に、細工された「SpEL」によって、ローカルリソースへのアクセスを許容してしまう脆弱性(CVE-2022-22963)が存在する。 一方のSpring Frameworkのコアには、リモー
オープンソースを説明する言葉として、「自由」や「無料」を意味する英単語「free」を使って「言論の自由のようなfreeであって、無料のビールのfreeではない」と区別する表現がある。これにはいくつか言い換えがあり、筆者は長年、「自由な子犬のfree」と言っている。また、「自由な非番の夜のfree」という言い回しを考え出した。これは、自分のプロジェクトを使用する大企業のために無償で適時に修正を行うという困難な立場に置かれた個人の保守管理者の負担を説明する言葉だ。先頃の「Log4j」の脆弱性は、そうした問題について、われわれが業界として「Heartbleed」からほとんど何も学んでいないことを示している。 しかし、最近、新しいマットレスを購入した筆者は、「無料のマットレスのfree」という表現に考えをめぐらせるようになった。これは、オープンソースに対する非常に痛烈な隠喩だと思う。筆者はいつも、
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