春の野 奥に三輪山 御神体・三輪山への登拝口のある狭井神社(さいじんじゃ)から、山の辺の道を北に1キロほど歩いて檜原神社(ひばらじんじゃ)に向かう。 途中、趣きのある土塀の玄賓庵(げんぴあん)を通り過ぎる。 三輪明神とともに、有名な謡曲「三輪」に登場する僧、玄賓(げんぴ)が隠棲した庵。 毎年4月10日(今年は金曜日)大神神社・後宴祭の後に演じられる「三輪」が最も盛り上がる結末の一節。 おもへば伊勢と三輪の神 おもへば伊勢と三輪の神 一体分神の御事(おんこと) 今さら何と云わくら(磐座)や 伊勢と三輪の神さま(の正体)は同じだという・・・私の古代妄想を掻き立てる。 世阿弥(ぜあみ、記事末*で補足説明)は何を知り、あるいは考え、後世に何を伝えようとしたのだろうか。 やはり、ただの芸術家ではないと思う。 神籬(ひもろぎ)とは、祭祀を行う臨時の神の依り代(よりしろ)となる場所。 謡曲 三輪 神籬(