子供の頃、祖母宅の蔵に入るのが好きでした。 真っ暗な中、懐中電灯で照らしながら探検すると、とんでもなく古い鎧や法螺貝と共に色々な古銭が出てきました。 残念ながら、今はもう蔵に古銭はありません。 従兄弟が高校~大学生の時、小遣い欲しさに売ってしまった...と聞きました^^; その従兄弟本人も叔父・叔母、祖母も亡くなり、何年も経ちました。 今、その家には従兄弟の一人息子が住んでいますが、彼ももう40代。 私にとって、かつては、自宅のように馴染みがあった場所ですが、代が替わればよその家。 この家で祖母と過ごした日々は現在の家の主が生まれるずっと昔の話。 叔父や叔母、従兄弟の思い出も全て過ぎ去った遠い過去。 やがて忘却の彼方に消え行くことでしょう。 その前に、ささやかな歴史の欠片として写真の一枚でも残しておこうと思います。 この坂を下ると祖母の家に続く。 手前の細い道を入れば叔母の家。 昔は入口に