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社会学に関するLycoris_iのブックマーク (9)

  • 「比較しろ」って簡単に言いますけどね――質的調査VS量的調査/岸政彦×筒井淳也 - SYNODOS

    社会学の中でも質的調査と量的調査の間には壁がある!? 生活史を中心とした質的調査を行っている岸政彦氏と、計量を使った量的調査が専門の筒井淳也氏が「ずっと前から内心思っていたこと」をぶつけ合う。遠慮なしのクロスオーバートーク。(構成/山菜々子) 筒井 ぼくと岸さんはなかなか、普段は会う機会が少なくて、こうして二人で話をするのははじめてですね。たぶんパーソナリティも違うし。 岸 同じ社会学の中でも、ぼくは生活史を中心とした質的調査、筒井さんは計量を使った量的調査をしています。 普段はあまり交流のない二つの分野ですが、今日は、お互いに思っていることを遠慮なく話し合ってみたいと思います。社会調査は質的調査と量的調査に分かれていると、筒井さんは感じていますか。 筒井 分かれているんじゃないでしょうか。「あなたは質的の人? 量的の人?」という聞き方をしますよね。もちろん、共通点はありますが、質的と量

    「比較しろ」って簡単に言いますけどね――質的調査VS量的調査/岸政彦×筒井淳也 - SYNODOS
  • 「再帰的近代化」ってなに

    「再帰的近代化」ってなに 『現在研究中のトピック』へ戻る 「再帰的近代化」ってなに? ベックやギデンズが現代社会の特徴を把握するために用いた概念。ベックによれば、以前の近代化は自然と伝統という目的・対象(Objekt)を近代化していく「単純な近代化」であった。それは身分的な特権や宗教的な世界像を「脱魔術化」していく近代化である。しかし、現在、この近代化はその目的・対象を吸収し尽くして喪失し、自己を近代化していく段階に入った。これが「再帰的近代化」である。現代社会の変容と課題を理解するためには非常に有効な概念。 私がこの概念を知ったのは10年前の留学中のこと。テンニースやウェーバーの社会学を取り入れながら、この概念を用いて拙著はドイツ現代社会を論じた。 再帰的近代化の予備知識 英語ドイツ語には再帰動詞というものがある。<主語+動詞+目的語>といういわゆるS+V+O文型で、主語と目的語(ob

  • 「公共性」ノート:フレイザーの正義論 - 社会学者の研究メモ

    「公共性ノート」第三弾は、最初のノート(再分配か承認か)でホネットの攻撃対象になったフレイザーの論文から。 中断された正義―「ポスト社会主義的」条件をめぐる批判的省察 作者: ナンシーフレイザー,Nancy Fraser,仲正昌樹出版社/メーカー: 御茶の水書房発売日: 2003/11メディア: 単行 クリック: 21回この商品を含むブログ (10件) を見る このから、第一章「再配分から承認へ?」をまとめる。 サマリ 出発点となっているのは、20世紀末においてみられるとされる、政治を巡る変化である。 ...集団としてのアイデンティティは政治的動員の主要なメディアとして階級の利害に取って代わろうとしている。文化的優位性が基的な不公正=不正義(injustice)として、搾取に取って代わられ、不公正に対する治癒策あるいは政治的闘争の目標として、文化的承認が社会経済的な再配分に置き換えら

    「公共性」ノート:フレイザーの正義論 - 社会学者の研究メモ
  • 山口節郎教授最終講義「リスクの社会学再考」の実況後追い

    OKADA Tomoyuqui @iTomoyuqui 山口節郎教授(関西大学総合情報学部教授、大阪大学名誉教授)の最終講義「リスクの社会学再考」先ほど終了しました。会場の電波の関係で実況できませんでしたが、リアルタイムで記録したものを後追いで以下流します。聞き漏らしなどもありますが、ご参考までにご覧下さい。 #kutc OKADA Tomoyuqui @iTomoyuqui 山口:社会学で飯をい始めて40数年になるが、専門が何かというと、言いにくいところがある。昔、今の社会を扱わないとだめだよねと言われてショックを受けた。 #kutc

    山口節郎教授最終講義「リスクの社会学再考」の実況後追い
  • グラウンデッド・セオリー - Wikipedia

    Grounded Theory(GT)とは、社会学者のバーニー・グレイザーとアンセルム・ストラウスによって提唱された、質的な社会調査の一つの手法で、アメリカの看護学において定着した。グラウンデッド・セオリー・アプローチ (Grounded Theory Approach ; GTA) とも言われる。 彼らは、分析の最終目的として、社会現象を説明するための実証分析で役立つような、明確な理論を作ることを、とくに重視した。定性的研究の多くは、データを取った後は各自が自分で考え、印象批評をするのみで、取った後のデータの処理方法や、具体的な分析手法はない。単に結果を記述することのみを重視するものも多い。しかしこの手法は、データを文章化した後の、分析法を提示しようと試みている点に特徴がある。 この手法の特徴は、患者へのインタビューや観察などを行い、得られた結果をまず文章化し、特徴的な単語などをコード化

  • 論文の書き方:FAQ - 社会学者の研究メモ

    なんだかアクセスが多くてびっくりですが、それだけいろんな人が研究の方法に関心を持っているということでしょう。 昨日、こちらの大学院で研究している日出身の院生の方とお話をする機会がありました。課程留学された動機を伺ったところ、少なくとも当時の日ではなかなか学べなかった研究法の指導が充実しているから、といったことをおっしゃっていました。「最近は社会学でもちょっとずつ変わっているという感触はありますよ」と伝えましたが(あくまで感触)、なにしろ北米の大学の研究法関連の文献や授業の充実度はすごいですからね〜。 文化もあると思うんですよ。アメリカ、カナダでは、研究じゃなくても「自分の持っている情報を説得力を持って伝える(presentation)」能力に大きな価値を置きますからね。 ですから研究報告でも、難しい話をする人がいるとして、聞き手がちんぷんかんぷんだと、聞き手のレベルが低いと思われずに、

    論文の書き方:FAQ - 社会学者の研究メモ
  • (学生向け)面白い論文の書き方(その二) - 社会学者の研究メモ

    おかげさまで前回のエントリは好評でした(2100ほどアクセスがありました)。引き続き、「ひと味違う論文作成方法」を試みます。 データ収集 さて、検証の目的から確認しておきましょう。検証の目的は、データを集めることではありません。論文を読む人(や報告を聞く人)を納得させることです。「そんな相対的な基準でいいわけ?」と思う人もいるでしょう。いいんです。アカデミックな世界も基は同じ学者仲間からの評価が基準になっています(こういうシステムをピア・レビューといいます)。学生であれば、指導教官を納得させるのが目的になります。 納得させるための手段にはいろんなものがありますが、どういうときに人は納得すると思いますか? 2つあります。 データで納得させる。 実証ってやつです。数字は強力です。きちんとしたかたちで提示すれば、まず反論されません。 理屈で納得させる。 論証ってやつですね。 つまり、場合によっ

    (学生向け)面白い論文の書き方(その二) - 社会学者の研究メモ
  • 面白い論文の書き方(その一) - 社会学者の研究メモ

    今回も教科書ネタ。 学生の論文には、読んでいて面白いものと、苦痛なもの指導しがいのあるものがあります。後者のような論文を書く学生は、論文についてこう考えていることが多いです。 興味のあることを見つけて、それについて文献を読み、それをまとめて、最後に自分の意見を書く。 こういう指導をされている先生方は意外に多いのではないかと思います(自分も昔はそうでした)。指導がラクだし。しかしこれは論文を書くときの方針にはなりませんし、してはダメです。 論文とは「研究成果」のアウトプットの1つです。少なくとも社会学における研究とは、解かれていない謎や決着のついていない問いを自分で見つけ出し、データ等の証拠を使ってそれに答えることです。(それ以外の論文もありますが、まず基を抑えないとダメです。)上記のダメ方針は、研究と単なる勉強を取り違えているのです。 研究の手順は標準的に教えられているもので十分です。

    面白い論文の書き方(その一) - 社会学者の研究メモ
  • 修論構想発表総評: リサーチ・クエスチョンの設定と先行研究のレビュー | Theoretical Sociology

    今日の修士論文構想発表会は時間がタイトだったし、私の研究分野とは遠く離れたテーマばかりだったので、私は一言も発言しなかったのだが、共通する問題を指摘しておこう。Twitter のほうでもつぶやいたが、今年は、リサーチ・クエスチョンに言及する発表が多く、問題を明示しなければならないという点は理解されてきたようで、昨年よりも「進歩」したと思う。しかし、どのようにリサーチ・クエスチョンを設定すべきなのかという点については、まだ十分に理解されていないようなので、昨年の総評とは違ったアプローチで少し書いておこう。詳しくは論文の書き方の類のハウツーを読むこと。エーコの『論文作法』がお勧め。 さて、リサーチ・クエスチョンは何でもいいというわけではない。京大の先生たちは、どんなテーマを設定してきても「このテーマじゃだめだ」とは言わないので、どんなリサーチ・クエスチョンでも好きなように設定して構わないと勘

    修論構想発表総評: リサーチ・クエスチョンの設定と先行研究のレビュー | Theoretical Sociology
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