アメリカの大学院で、「Professional methods」という授業を取ったことがある。言語学の専門家として食っていくためのあれやこれやをひたすら教わるクラスである。学会での発表の仕方、ジャーナルペーパーの書き方、CVの書き方、就職活動などなどのトピックをこなして、「教授法」が取り上げられた。このエントリで取り上げるのは、「教授法」の回に先生が配った「教師の心得」である。 以下、その一部を日本語で紹介する。 君が教えようとしていることは、「とても大切でとても面白い」ことを決して忘れないようにしなさい。また、それを学生に伝えることも忘れてはいけない。 君は、君のクラスにいる学生よりも賢いわけではない。学生よりも「いいひと」なわけでもない。君は、たまたま学生がまだ持ち合わせていない情報をいくらか知っているだけだ。そして学生たちは、君がまだ知らない情報を山ほど知っている。 教師として、君は
僕の知っている範囲だと、優秀なプログラマはフリーランスか小規模な法人のオーナー社長であることが多い。人を雇っている場合でも、ほんの数人である。もちろん僕もその一人。そりゃまあGoogleやMicrosoftの本社には凄いプログラマもいるだろうけど、日本人だと本当に一匹狼系の人が多い。 僕もフルタイムの従業員を雇って1年以上経ち、人を雇うと何が起きるのかについてけっこう分かってきた。なので、なぜこのようになるのかについて考えてみた。 なんと金銭的な面「だけ」でも、合理的な理由をつけることができる。僕を含めた何人かを平均したモデルで例を出してみよう。すごく単純化しているけれど。 いま一人の優秀なプログラマがいて、平均的な会社でサラリーマンとして働いても年俸1000万取れる実力があるとしよう。この人が独立した場合、「好きなプロジェクトを選べるのでやる気が出る」「独立していることについてのリスクプ
今回は残念なお知らせがあります。 5月末をもって、LingrとRejawの両サービスをシャットダウンすることになりました。いずれのサービスも、すでに新規サインアップは受付停止済み、5月15日までユーザデータのダウンロード依頼を受け付け、5月16日からは新規発言ができなくなり、5月末の完全停止までの間にデータをダウンロードしていただく段取りになります。 今まで支えてくださったユーザの皆さんには、このような結末になってしまい本当に申し訳なく思っています。シャットダウンという最終決定を下すまでには多少の猶予をいただき、営業譲渡などでサービスを存続させる方法も模索していたのですが、受け入れ先を見つけることができませんでした。 2005年の夏にインフォテリアの100%子会社として操業を開始した米国法人のインフォテリアUSAですが、こちらもサービスの終了を見届けた後、6月中に解散・撤収することとなりま
2008年04月17日12:30 カテゴリArt 闘争と逃走の見極め、いや見積もり 見極め、というより見積もり、かな。 「自分を飛躍的に成長させる状況」と「自分が潰されてしまう状況」の見分け方 - 分裂勘違い君劇場 「今が、戦うべき時なのか、逃げるべき時なのか」 この見極めができるかどうかで、 人生のかなりの部分が決まってしまいます。 見「極め」というのは事実上不可能。それは未来を読み切るということなので。 だけど、見「積もり」なら可能。外れることもあるけど、外れの度合いが許容範囲内に収まっていれば大丈夫。どうやって見積もるかはさておき、見積もりが出来たとしたら、逃走すべきか闘争すべきかの判断はもう終ったも同然。 勝間式利益の方程式 勝間和代 利益が出れば、闘争。利益が出なければ、逃走。 これでOK。 どうやって利益を見積もるかは、「利益の方程式」でも読んでもらうことにして、実は権限がある
はじめに なんだか会社のほうに新人さんが何人も入ってきて、いろいろ教育したりすることが多くなりました。 で、僕はいつも「怠惰な社会人を目指そう~」といっています。 新人さんは努力や気合いがありすぎて、無駄が多かったりするのですね。また上司もそういうのを好んだりするので、なおさらがんばっちゃいます。 というわけで、いかに怠惰に過ごすかを意識的に考えたほうが、ほどよかったりするのではないかと思っています。 以下、まとめ 1:やたらと努力でカバーしない 新人は割と「がんばります!」という宣言をして無駄な仕事までがんばってしまったりします。 その姿勢はそれはそれですばらしいのですが、努力に頼るとつらくなったときに一気にダメになるので、できるだけ努力をしないですむようにしましょう。 たとえば単純作業などをすごくがんばる人がいるのですが、結構無駄が多い。たとえば100箇所の誤字があるテキストを、いちい
「今が、戦うべき時なのか、逃げるべき時なのか」 この見極めができるかどうかで、 人生のかなりの部分が決まってしまいます。 自分を飛躍的に成長させるチャンスなのに、 それが災厄だと思いこんでそこから逃げ出してしまうと、 手を伸ばしさえすれば掴めた、きらめく未来はこぼれて、四散してしまいます。 逆に、いますぐ逃げ出さなきゃならない最悪の状況なのに、 そこにとどまって無理に無理を重ねて鬱病になると あなたの未来は、腐って腐臭を放ち始めます。 その状況が、チャンスなのか、災厄なのかを決定づける要素として一番重要なのが、次の二つのバランスです。 (1)責任 (2)権限 たとえば「あるWebサービスを半年以内に黒字化してくれ」と言われたとします。 これは(1)責任に相当します。 この責任を引き受けるべきかどうかは、その責任を全うするための十分な(2)権限が与えられるかどうかで決まります。 このWebサ
「俺は人付き合いが苦手だから、ゲームとかアニメとか出版とかの「クリエイティブ」な業界に行きたい」 とか言う人は沢山いますよね。 しかし、色んな業界話とか聞くと 「ずば抜けた実力が無い限り、人付き合いが出来ない人ほど、そういう業界に行ってはいけない」 と思うようになりました。 ちょっとした雑感:MURAJIの戯れ言so-net blog版:So-netブログ どんな世界でも結局最後に大事になってくるのは人脈なんだな、というのは「仕事」ではなくあくまで趣味のヲタ関係でも最近かなり実感しています。 類は友を呼ぶとでもいいますか、意外なところに意外な人同士で繋がりがあったりするんですよね。 そして趣味ならまだ責任もさほど伴いませんが、仕事となれば生活がかかってくるわけで。 属する組織の肩書きなんかが使えず、自分ひとりが最小の単位である「組織に属さないクリエイティブな仕事」では殊更にそういう人の繋が
2007年02月19日01:30 カテゴリCode プロ^2グラマーは社交が8割 趣味でプログラムをするシュミグラマーや、本職は別にあって、たまにプログラムするタマグラマーはとにかく、プログラミングそのものを職にしているプロプログラマー(以下プロ^2グラマー)の業務の8割は、実はプログラムを書く事ではない。 実感としては、顧客(社内顧客含む)との折衝が4割、学習が4割といったところ。残った2割が実際にコードを書いている時間。計算上は、週5日のうちコードを書いているのは1日しかないことになる。そして本当はそのコードを書いている時間も、コードを書く時間よりコードを読み返したり他のコードを読んでいたり、実のところぼけぇっとしていたりという時間が8割。 このプロ^2グラマーは、さぼっているわけでも無能な訳でもない。むしろ有能だとされるプログラマーほど、「オフタイム」が長い。そしてそのオフタイムの間
最近ネットでは、「日本のプログラマの生産性は高いか?」とか、「優秀なSE(システムエンジニア)の条件は?」といったテーマが話題になっているようですね。 今日は、業界歴だけは長い町場の零細IT企業オヤジの視野の狭い(苦笑)「よいSEとは」話をしたいと思います。 ●本来優秀な営業マンたるもの、かかわるすべての人々から好感を持たれるように努めるべき 私の知り合いにマンション業界のトップ・セールスマンであるY氏がいます。 Y氏は月に10件の契約を取ったこともある凄腕営業マンであり、実は私の義理の妹夫婦もY氏からマンションを購入しているのであります。 Y氏は言います。 「木走さん、これは誰にもいえない私の本音ですが、私は売れといえば「つけもの石」でも「隅田川の汚水」でも売る自信があります」 ・・・ 彼いわく優秀な製品を売るのは誰でもできます。 オーバーな話、みなが認める素晴らしい商品ならば、営業マン
2006年12月06日18:45 カテゴリCulture 人を育てられると思ったら負けだと思っている 未だこんな寝言みたいなことを言って、かつそれで給料が出るとはうらやましい職場である。 芦屋広太 ひとつ上のヒューマンマネジメント : 5分で人を育てる技術 (5)言うことを聞かない“自信過剰な部下” 芦屋広太です。日頃いかが人を育てておられるでしょうか。人は育てるものではない。育つものである。その業種における育ち方、あるいは自分の育て方を会得できない者は、残念ながら上司や会社がいくら頑張ってもムリである。 逆に、本人にせっかく育つ能力があっても、それを上司や会社が邪魔をしては、当然その能力が日の目を見る事はない。今回のケースは、明らかに後者である。 芦屋広太 ひとつ上のヒューマンマネジメント : 5分で人を育てる技術 (5)言うことを聞かない“自信過剰な部下” それは,私が,そういう工夫を
2006年10月31日12:00 カテゴリMoney書評/画評/品評 ちょっとはまともな仕事を選べって これが恥ではなく自慢になってしまうところが、IT業界に限らず「若者業界」の怖いところだ。 搾取される若者たち 阿部真大 NC-15 - ちょっとはまともに取材しろって。えっと、IT系といってもかなり幅広いのですが、この記事の読者層である開発系がどれだけ忙しいか、俺の例をあげると、忙しいころは月250〜280時間ほど残業してた時期、昼食休憩60分込みで勤務時間数に均すと月430〜460時間が1年半ぐらい続いてたことがありましたね。実際、開発者の生産性が勤務時間の多寡とは関係ないことは、デキル人ほど知っている。むしろ、この時に「状況」の命ずるまま超過勤務してしまう人は、開発者としてもあまり伸びない。休むのも遊ぶのも仕事、いや人生のうちなのだ。それがわからない人はいつまでたっても追いつかないど
HN:LSTY(エルエスティーワイ) □名前の由来 年齢:ほぼ50歳 性別:男 ■ 趣味:著作物全般の鑑賞・飲酒 ■ いらち・いちびり・いらんこといい ■ ほしいものリスト ■ ここ以外の活動場所 Twitter: LSTYpt3 ※たまに非公開にすることがあります。 雑談と本棚 : Twitcasting YouTube : Gavacho Music SBM : 小さなトカゲ展 Novel : 小説家になろう ■ 転載について:私が書いた文章はすべて転載自由ですが、出典の明記およびリンクをお願いします。 ■ コメントについて:名前(ハンドルネーム含む)を 明記していないと思われるコメントには原則として回答しておりません。 宣伝目的だと判断した場合、また記事と無関係だと判断した場合、削除することがあります。 私あるいは第三者の個人情報や個人を特定できるような情報が含まれている場合、該当部
いいね! 167 ツイート B! はてブ 297 Pocket 8 『プロ』と『アマ』ではまったく考え方が違う。プロ野球選手とアマの野球選手では野球の能力は確かに違うだろうが、それ以上に野球に対する精神的な考え方が違う。 イチローや松井、サッカーの中田などは違う種類のスポーツ選手であり、得意とするスキルは違うかも知れないが、根本にある『プロ根性』はかなり近いように思える。 これはビジネスマンの世界であっても、学生の勉学の世界であっても、共通的に必要なマインドである。経験的にプロな人とアマな人の違いをまとめてみた。私がプロかアマかは別にして。。 ■できない言い訳をする(アマ)出来る方法を考える(プロ) 例えば、難しい仕事や作業が発生した時に、アマな人は「○○だからできない。」とできない言い訳をしてしまう。それに対して、プロの人は例え困難な事柄であっても、それに意欲的に挑戦し、できる方法を考え
取っ掛かりをスムーズに やり始めればスムーズに仕事をこなすけれど、やろうとしても乗り気じゃない。とりあえず仕事しなくちゃいけないから、簡単にできる仕事からなんとなく始めてしまう。そして、気が重い仕事はどんどん先に伸びていく・・・。 こうならないために、仕事を行うための儀式を決めよう。たとえば、『この椅子に座ったらあの仕事を行う』『このFirefoxは息抜き専用で、IEはあの仕事専用』。こんな風に儀式として行うと、行動の決断が簡単になり、いつの間にかあの仕事をやっていた、となることが理想。(気が重い)あの仕事を処理しようと決断して始めるモチベーションはコストがかかるけれど、始めるための儀式を行うモチベーションはほとんどコストがかからない。 つまらない作業にモチベーションをあげる まず、仕事が完了するまでに行うすべての行動をリスト化する。このリスト化の作業は、作業全体の1割程度費やしても問題な
高卒で公社に就職し国内最大手SIベンダを今年の3月末で役職定年した親父は,僕の神奈川大学への入学が決まったとき,すぐに自社の新卒採用を調べて「明治法政まではいたけど,神大からはひとりも来ていないなー」と残念がった. 典型的な学閥/年功序列/終身雇用の大企業で仕事能力と関係なくキャリア組にどんどん追い越されて悔しい思いをしたであろう親父は,小さい頃から僕にみっちり教育し,無理をして塾に通わせ中高一貫の私立に通わせたけれども,親の心子知らず,僕は授業は寝通し,家でも全く机には向かわず,アマチュア無線や学校新聞に没頭し,スクープを飛ばしては先生方の怒りを買って中学で成績を理由に留年し,高校でも留年が決まり親父から「もう学費は払わん」と一喝されて中退し,親父の世話で小さなソフトハウスに就職するつもりが,河合塾でアルバイトしていると噂のある先生から「できれば大学くらい出ておくに超したことはないし,塾
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