共食いキャラの本 作者: 大山顕出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2009/11/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 73回この商品を含むブログ (12件) を見る大山顕の新刊。 「共食いキャラ」というのは、思想界隈で注目されているテーマである「キャラ化、擬人化」の究極の在り方でもある。なぜ、彼らはキャラ化し、「自分を食べて」というメッセージを能弁に語る必要があるのか。食べられてしまうのは自分なのに。 ボーカロイドというソフトウェアや秋田のお米が擬人化したりてしまうことよりも、批評的・現代的な事象であるように思う。 僕は「タナトス」フロイト用語の「死への欲動」ではなく(そっちでも合致するが)、ギリシャ神話のタナトスの話を思い出した。 タナトスは「死そのものを神格化した」存在で、かつ「抽象的な存在で、古くはその容姿や性格は希薄であった」という神。 「死」ってボー