炎天下、停止した電車(右後方)から降りて線路を歩く乗客=東京都江東区で2009年7月30日午後3時33分、梅村直承撮影 東京と千葉を結ぶJR京葉線がストップした30日の停電事故は、夏休みの行楽客らの足を直撃した。炎天下、鉄橋の上で止まった電車内では冷房が止まり、約500人の乗客が閉じ込められたが、最大で約2時間半かけて、線路に降りて最寄り駅へ避難した。一方、東京ディズニーリゾート(TDR)がある舞浜駅(千葉県浦安市)では、来園客らでごった返し、混乱は夜まで続いた。【沢田石洋史】 東京発蘇我行きの普通電車に、記者は乗り合わせた。新木場駅を通過した午後1時50分ごろ、「パン」という音がして、電灯が消え空調が止まり、一部ではこげたようなにおいも漂った。 車両は東京都江東区の荒川に架かる鉄橋で停車。「線路には降りないで」という車内アナウンスが流れた。 乗客が一斉に携帯電話を手にしたためか、通話でき