Derrick Mayが『ele-king』編集長の野田努をインタビュー
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Derrick Mayが『ele-king』編集長の野田努をインタビュー
2012年のとある木曜日の深夜、初めて行ったバック・トゥ・チルでのこと。ダブトロ、100mado、そして中心人物ゴス・トラッドによる硬派なダブステップに続いたENAのステージは、まさに異色そのものだった。音が溶け出しているかのような抽象的なリズムと、緩やかに跳ね上げるベースライン。期待していた「いわゆる」ダブステップは流れなかったものの、素晴らしいミュージシャンを発見した喜びで僕は包まれていた。 2006年にログ・エージェント名義で参加した〈FenomENA〉から出された日本のドラムンベース・コンピレーション『Tokyo Rockers: The Best of Japanese Drum & Bass Vol.1』がENAの公式なデビューになる。翌年には自身のレーベル〈イアイ・レコーディングス〉を立ち上げ、7インチ・シングル「アダウチ/ カントリー・ダブ」をリリースした。現在のENAのス
最初のEPが出た2007年から、あるいはそれ以前から、大きな注目を集めていたカイル・ホールの初来日がやっと実現する。16歳でオマー・Sのレーベル〈FXHE〉から(14歳のときに作った曲で)登場し、翌年には自身のレーベル〈Wild Oats〉を設立。昨年には満を持してファースト・アルバム『The Boat Party』をリリースして高い評価を得た。そのサウンドには、デトロイトという特殊な音楽文化を持つ街で育まれたタフさと、若さと、希望が詰まっている。 現在22歳の彼は、地元であるデトロイト市内を拠点に、世界を飛び回る人気DJとして、レーベル・オーナーとして、そしてプロデューサーとして、誰もが夢見るような生活を送っている……かのように見えるが、実はそれ故のストレスや悩みを抱えているようだ。 今回、「せっかくの初来日だから」とインタヴューを申し込んだところ、実はいちど断られた。ここ最近はほとんど
アンドリュー・カーシー。無精ひげの男(ミスター・スクラフ)と名乗る男が6年ぶりのアルバム『フレンドリー・バクテリア』を発表する。変わらないというか、そもそも変わる必要もないと言ったほうがいいだろう。ミスター・スクラフは、流行り廃りなどに惑わされることなく、相変わらず我が道を進み続けている。 ミスター・スクラフは、1990年代半ばから作品を出し続けているヴェテランであるが、アルバムに関してはまだ4枚しか出していない。にも関わらず、彼がいまでも人気のあるDJ/プロデューサーであり続ているのは、そのサウンドに経年劣化することのない魅力があるからだ。 ミスター・スクラフのサウンドは単純に言って、楽しい。ソウル、ファンク、ディスコ、ヒップホップ、テクノ、ハウス、エレクトロ……、さまざまな音楽がミックスされている。エクレクティックでオールドスクールなフレーヴァーも彼のサウンドの特徴といえるが、人懐っこ
先週、突如フル・アルバム『リセス』をリリースすることを発表したスクリレックスことサニー・ムーア。2008年に活動を開始し、いまとなっては"世界でもっとも稼ぐDJ"のひとりである上に、計6つのグラミー賞も受賞し、名声も評価もトップクラスのアーティストなのだが、これが"デビュー・アルバム"というのはなんとも面白い。本人は「アルバム」というフォーマットを意識していないと主張していて、確かに一貫としたコンセプトは特にないのかもしれないが、即効性がなによりも命のシングルやEPとは違い、むしろダンスフロアすら意識していない曲が多数収録されているこの作品は、スクリレックスのクリエイティヴィティの奥深さ、およびアーティストとしての成長が垣間見られるから興味深い。チャンス・ザ・ラッパーからパッション・ピットのマイケル・アンジェラコス、BIGBANGのG-DRAGONや2NE1のCLなど、恐ろしく豪華なゲスト
IT業界にいたのは10年ほどです。最初は金融系のSIer(システムインテグレータ)に就職しました。ある金融機関のメインフレーム保守担当として、COBOLのプログラムを書いていました。 ただ、その顧客企業に特有の業務にばかり詳しくなってしまい、「技術者としてつぶしがきかなくなる」と感じたため、2~3年後に第2新卒でベンチャー企業に転職したんです。 その後は、外資系IT企業などいくつかの企業を転々としました。その間に、UNIXやLinuxなどのITインフラ、データベース、ネットワーク、アプリケーション開発など広範に体験させてもらいまいた。その後、いつのまにかラノベ作家になっていました。 いやいやいや、いつのまにかということはないでしょう。どのようなきっかけで作家に転向したんでしょうか。 実は、勤めていた外資系企業が、円高などの環境変化で受注が減り、社内で仕事がなくなってしまいまして……。時間が
カプコンが贈る、初の本格音楽ゲーム『CROSS×BEATS(クロスビーツ)(以下、CB)』は、音楽ゲームに“革新(イノベーション)”を起こすことをコンセプトに制作されたタイトル。音楽ゲーム業界で有名なコンポーザーが多数参加し、その楽曲も多数収録され、タイアップアーティストとしてGLAYの楽曲を使用したゲーム内イベントなども行われた。今回、“革新”というコンセプトを掲げた、音楽ゲーム業界では知る人ぞ知る本作のプロデューサー、NAOKI氏に取材を敢行。NAOKI氏の“核心”へと迫る『CB』の制作秘話をお届けしていく。 ※インタビューは2013年12月20日に行われたものです。 NAOKI 『CB』を立ち上げる前は、いろいろな音楽ゲームに携わってきました。決してそれらの音楽ゲームに携わり続けることに不満があったわけではないんです。そこには、たくさんのユーザーさんとともに、長年ずっとキャッチボール
岐阜県の農業高校を舞台にした、笑いあり涙ありの人気学園ラブコメディ『のうりん』(GA文庫)。来年1月からは、TVアニメの放映が予定されており、原作ファンだけでなく、アニメファンの期待も高まっています。 そこで今回の「新人声優・高野麻里佳が行く!」では、『のうりん』の原作者・白鳥士郎さんにライトノベル作家としてのデビューから現在、また、作品の魅力について語って頂きました。インタビュアーは、声優の養成所に通う新人声優・高野麻里佳(こうのまりか)です。 ──小説を書こうと思ったきっかけは? 白鳥:自宅で働ける副業が欲しいと思い、ライトノベル作家になろう!と大学院生のときに一念発起しました。しかし、それまで物語というものを書いたこともなかった人間の作品ですので、最初にMF文庫Jの新人賞に応募した作品は一番下の『D判定』という厳しい結果でした。次に挑戦したのがGA文庫で当時は新人賞がない時代でした。
2013年、旬のダンスミュージックである「EDM(Electro Dance Music)」。J-POPヒット曲のEDMリミックスが流行するなど、メジャーなダンスミュージックとしての地位を築きつつあるが、そういった画一的な流れが起こると、それに反発するかのようにアンダーグラウンドから面白い音楽が生まれてくるのもクラブ〜ダンスミュージックの魅力である。そんな現在、注目したいのは、世界的なムーブメントでもあるアンダーグラウンド / ニューディスコを通過した新世代のハウス系クリエーターたちだ。 このムーブメントは日本にも伝わり、2010年には約8年ぶりにハウス〜ディスコダブの先駆者DJ Harveyを招聘して話題となった『Rainbow Disco Club』をはじめ、ニューディスコシーンを牽引する2人組ユニットRub N Tugが出演した『XLAND』など、良質なアーティストを集めたフェスが各
今回は原雅明さんにインタビューを行いました。原さんはあらゆる音楽ジャンルを横断しながらプロデューサー、キュレーター、ライター、レーベルオーナーといった仕事を展開し、DublabやLow End Theoryといったアメリカ西海岸の先鋭的な音楽カルチャーを日本に紹介し続けています。著書『音楽から解き放たれるために―21世紀のサウンドリサイクル』(フィルムアート社、2009)の中で2000年代を通して変容し続ける音楽シーンを論じ、同時にオルタナティブな音楽の在り方をさまざまな企画を通して実践しています。私は原さんとINTO INFINITYというCCライセンスが関連したプロジェクトで協同させて頂いて、その後CLOUDというSoundCloudを活用したリミックス企画でもご一緒しました。今、一番聞きたいことを原さんにお尋ねしました。 Q. この10年間、インターネットとコンピュータ技術が世界に浸
主題歌、劇伴、キャラソンに加え、劇中曲という架空の楽曲までが存在する『たまこまーけっと』の独特な音世界。その詳細を音楽プロデューサーの山口優氏に伺いました! 京都アニメーションの新作アニメ『たまこまーけっと』(2013年1〜3月放送)は、もち屋の娘である北白川たまこを主人公にした、商店街と学校が主な舞台の作品。京都アニメーションの制作で、山田尚子氏(監督)、吉田玲子氏(脚本)、堀口悠紀子氏(キャラクターデザイン)というスタッフ陣でも話題となりました。そして、その独特な音世界を作り上げた作家集団、マニュアル・オブ・エラーズ・アーティスツ(以下マニュエラ)にも注目が集まっています。 そこでRandoMでは、マニュエラへの大規模取材を敢行。いかにして『たまこまーけっと』の音楽が作られていったのかを、じっくり伺いました。まずはマニュエラ代表であり、『たまこまーけっと』の音楽プロデューサーを務めた山
『gdgd妖精s』『直球表題ロボットアニメ』などを手掛けたCGショートアニメの鬼才・石舘光太郎『ガジェット通信』独占インタビュー 石舘光太郎。アニメ監督、放送作家、脚本家。2011年『gdgd妖精s』の演出・脚本を務める。その後、『バックステージ・アイドル・ストーリー(BiS)』や『僕の妹は大阪おかん』、『直球表題ロボットアニメ』といったCG制作のショートギャグアニメを次々と手がける。CGアニメの利点を活かした見事な構成と脚本・演出から、現在、アニメファンのみならずアニメ業界からも注目を集める作家である。今回のインタビューでは先日放送終了した『直球表題ロボットアニメ』を中心に、石舘監督が手掛けたCGショートギャグアニメの制作秘話、さらには石舘監督自身の口から初めて語られるここだけの話など、石舘監督の作品に対する想いを熱く語っていただいた。 注釈:本文中の『gdgd妖精s』について特に言及が
「魔法少女まどか☆マギカ オンライン」の大型コンテンツ「ワルプルギスの夜」がやってくる……と,その前にゲーム運営についていろいろ聞いてみた 編集部:aueki ※画像は新コンテンツのものではありません ストラテジーアンドパートナーズは,ブラウザゲーム「魔法少女まどか☆マギカ オンライン」で大規模アップデート「ワルプルギスの夜」を2013年2月下旬に実装する予定であることを発表した。 こと「まどか☆マギカ」で「ワルプルギスの夜」というと,非常に重要なアップデートであると察する人も多いだろう。さっそく,新コンテンツについて同社運営部ブラウザグループ グループリーダーの松岡比呂美氏に話を聞いてきた……のだが,このゲームについてはまったくの新コンテンツよりも,実装予定だったコンテンツや現状のゲームそのものがどうなるのかを気にしている人のほうが多いかもしれない。 ゲーム世界はアニメ原作とは違う時間軸
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