全国高校駅伝女子で優勝し、森監督と共に喜ぶワイリムさん(中央)ら豊川の選手たち=西京極陸上競技場で2008年12月21日、望月亮一撮影 2008年全国高校駅伝女子で優勝した時の私立豊川高(愛知県豊川市)のメンバーで、その後同校を退学処分になったワイセラ・ワイリムさん(18)が8日、ケニアへ帰国する。ワイリムさんは09年9月に在留期限が切れ、今年2月に名古屋入管に出頭して在留特別許可を申請し、そのまま収容されていた。「将来は日本の実業団で走りたい」との夢は果たせなかった。 ワイリムさんは2年生だった09年1月に帰省。支援者によると、実家が強盗に遭ってパスポートなどを奪われ来日が4月20日に延びた。この間に豊川高はワイリムさんの留年を決め、併せて出席日数不足を理由に退学処分とした。 その後、ワイリムさんは支援者の元で暮らした。退学処分の取り消しを求める裁判も考えたが、弁護士費用が工面できず