タグ

ブックマーク / u-1roh.hatenadiary.org (11)

  • そのソフトの廉価版が出ない理由 - カタチづくり

    ときどき人からこんなことを言われる。 「〇〇ってソフト、欲しいんだけど高いんだよね〜。もっと機能は絞ってもいいからさ〜、お宅で安いの作ってよ〜。」 こんなとき私の受け答えはいつも歯切れが悪い。 「え、あ、うーん・・・貴重な意見ありがとうございます・・・」 〇〇に入るのは3DCGとか3DCAD関係のソフトで、大抵はン百万というお値段のもの。 こう言われることもある。 「〇〇ってソフト、高いんだよね〜。もっと機能を絞った廉価版を出してくれればいいのにねぇ?」 やっぱり私の受け答えは歯切れが悪い。 「え、ええまあ、そうですね・・・」 廉価版はね、たぶん出ないと思うのですよ。残念ながら。 ソフトウェアというのは、コピーにかかるコストはゼロ。つまり製造コストはゼロ。 当然ですね。 つまり当然ながら、機能を削ったところで製造コストは変わらない。 しかしこの当然のことが、一般的な直観とはズレるところがあ

    そのソフトの廉価版が出ない理由 - カタチづくり
    Nagise
    Nagise 2011/08/31
    すでに作ったものを削ってもコストは下がらないもんなぁ。完全に放棄するならメンテナンスコストは削れるけども
  • 「理系と文系」より「帰納と演繹」 - カタチづくり

    ネットでは定期的に「理系と文系」ネタが盛り上がるようだ。「理系はコミュニケーションができん」「文系は論理的な思考ができない」「それはレッテル貼りだ」の3行が毎回無限ループする。もちろん文系の学問に論理的思考が不要であるとは到底思えないわけで、むしろ着眼点として面白そうなのは、論理的思考に対するアプローチの違いだと思う。思考法には演繹法と帰納法があって、この思考法で分類してみるほうが理系/文系の分類よりも面白そうに僕には思える。そして「文化」の衝突も理系/文系と同じくらい、帰納派と演繹派の間で起こっているような気がする。 ここで急に話は飛ぶのだけれど。 前職の後輩で、保険会社から転職してきた人がいた。社内では変わった経歴の持ち主だった。その彼に「保険会社ではどんな仕事をしてたの?」と聞いたことがある。 なにやら彼は保険商品のリスク計算のようなことをしていたようだ。と云われても僕には具体的なイ

    「理系と文系」より「帰納と演繹」 - カタチづくり
    Nagise
    Nagise 2010/06/28
  • C/C++ から main 関数が消える日 - カタチづくり

    Windows上でデスクトップアプリを開発している身としては、そのうちC/C++でmain関数を書く人って一人もいなくなるんじゃね、と思っている。もちろん簡単なテストコードのためにはmain関数が書けるほうが便利だから全く無くなるわけじゃないんだけど、C/C++でmain関数書いて最終成果物としてリリースされる機会は、もう無くなる日は近い。 C/C++の優位性はパフォーマンスとか低位のAPIを直接叩けるとかしかない。その性能を活かすには要所要所でC/C++ネイティブコードをDLL化して呼び出せば十分で、アプリケーション全体をC/C++で書く必要は全くない。アプリ全体を構築する能力は圧倒的にC#/.NET Framewokのほうが優れている。つまりC/C++でmain関数を書く必要はなく、単にDLLとして関数をエクスポートできれば十分ってことだ。 これは純粋なC/C++の話じゃないけれど、た

    C/C++ から main 関数が消える日 - カタチづくり
    Nagise
    Nagise 2009/11/09
    組み込みはともかく富豪的環境ではパフォーマンスの優位性も今ではあまりないから、まさしく低位のAPIを叩く、つまり環境依存の象徴みないなものになりつつあるかもしれないね
  • 「お客様は神様」とか、秦の宦官・趙高とか - カタチづくり

    宗教における権力の源泉としては、次のパターンが一つの典型例だと思う。 素晴らしい神がいる その神の言葉を伝えられるのは私(教祖)だけ だから私の言葉は神の言葉だと思って聞け 先日、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んだ。その冒頭で秦の宦官・趙高の俗物ぶりが記述されている。その趙高が権力を掌握するに至った構造が宗教のそれと全く同じであった。 秦の始皇帝は宮殿の奥に引きこもるようになった 直接会って話すのは、身の回りの世話係たる宦官の趙高のみとなった すなわち、始皇帝の言葉を伝えられるのは趙高のみ だから私(趙高)の言葉は始皇帝の言葉だと思って聞け さて、近年では「お客様は神様」という言葉の評判はすこぶる悪いようだ。その理由の一つとして、一部の人々(経営者、営業担当、etc)が次のような態度をとったからかもしれない。 お客様は神様だ その神の言葉を伝えられるのは私だけ だから私の言葉は神の言葉だと

    「お客様は神様」とか、秦の宦官・趙高とか - カタチづくり
    Nagise
    Nagise 2009/10/20
    要を抑えるという点で同じようなものかもしれないね
  • 「ダブルの変数を宣言して」 - カタチづくり

    ふと昔の笑い話を思い出した。 同僚が、とある新人の指導に当たっていたときのことである。その新人はプログラミング経験がなく、ゼロからの教育であった。彼は新人のディスプレーを後ろから覗き込みながら指示を出した。 「じゃあ、そこにダブルの変数を宣言して」 その新人は、一瞬のためらいの後、次のようにタイプした。 int w; 彼は、新人が確かにダブルの変数を宣言していることに目を見張ったのであった。

    「ダブルの変数を宣言して」 - カタチづくり
    Nagise
    Nagise 2009/07/13
    業界小噺
  • インハウスCADは失敗ではない - カタチづくり

    先日書いたとおり、日のインハウスCADは海外製品に押されて存在感を失いつつある。しかしそれでも、インハウスCADは失敗だったとは思わないんだよね。それがここで書きたいこと。 題に入る前に。 先日のエントリには思わぬアクセスがあってびっくりした。話題としてはマニアックなものだと思ったし、はてな界隈/ネット界隈でこの手の内容に強い関心がある層は少ないと思っていた。あれれ、こんなにCADに興味がある人っていたんだ、と驚いた。 特にいくつかの自動車企業からのアクセスに気づいたときは冷や汗が出た。たぶん「これ全然事実と違うよ」とか思われているんだろうなぁ。間違っていたら当にごめんなさい。 コメント欄やブックマークで興味深いコメントも頂いたし、メールをくれた知人もいた。ありがとうございました。 あとね、この辺の内容はかなり背伸びして書いてます(^^; 僕は単なるプログラマであって、CAD業界全体

    インハウスCADは失敗ではない - カタチづくり
    Nagise
    Nagise 2009/05/11
    Excel的なちょっとした現場の工夫では収まらない時代ではあるけども、大規模化したがゆえに工夫の余地がないのも苦しい。SIerも開発者は出入りが激しいので質問はできないし技術も古いままのことが多い
  • 僕がJavaを選ばなかった理由 - カタチづくり

    先日、大学時代の後輩と久しぶりに会った。彼はSeasarのコミッタにもなっているとても優秀なJavaプログラマだ。 その彼が、ビールを片手にこう尋ねた。 「どうしてC#にしたんですか?Javaを選ばなかった理由って何かあるんですか?」 僕は答えた。 「Javaにはstructがないから、かな。」 彼はずいぶん驚いた様子だった。 「えーっ?struct?・・・そんなに必要ですか、struct?」 彼は、いわゆるSIに近いところにいて、ウェブアプリなどの開発などにも携わっていて、という立場。一方僕は3次元CAD関係だから、彼とは全く違う分野でやっている。二人ともプログラマでありながら、お互いに知らない分野をやっているので、こういう情報交換はとても面白い。 「ほら、3次元の幾何演算をしようと思ったら、座標値(x,y,z)を格納したり演算したりしたいからさ、ベクトルクラスとか作るでしょ?doubl

    僕がJavaを選ばなかった理由 - カタチづくり
    Nagise
    Nagise 2009/04/20
    パフォーマンスの要件で抽象的なシロモノよりも具象的で低レベルなものを求めることもある。ハードウェアスペックの向上で気にならなくなることもあるし、譲れないこともある。適材適所
  • 「お主、できるな」 - カタチづくり

    日経ビジネスに載っていた上野千鶴子氏の言葉。 よくこんな例え話をします。お互いにつばぜり合いをやって、自分と互角ぐらいの力量の持ち主にさっとにじり寄られて耳元で一言、「お主、できるな」。これが恐らく男たちにとっては最高の瞬間です。これが効くんですね。どうですか、思い当たるでしょう。 ・・・はい、思い当たります(笑。 氏曰く、 伝統的に女は、男に選ばれることでアイデンティティを確保しているけれど、男は男に評価されることで初めてアイデンティティを保っているのではないでしょうか。 ちょっと物議を醸しそうな意見だね。少なくとも、すべての男性/女性に当てはまるというわけではないだろう。でも、仮説として男性/女性にはそのような傾向がある、と考えてみるのは面白い。 よく痛いニュースなんかで見る光景なんだけど、「結婚相手の最低条件は年収2000万以上」などとのたもうた30過ぎの女性が袋叩きにされているね。

    「お主、できるな」 - カタチづくり
    Nagise
    Nagise 2009/04/13
    群れを作る動物一般の傾向のような気がする。というと一般化しすぎか。
  • リファクタリングとヒステリシス - カタチづくり

    リファクタリングとはソースコードのエントロピーを小さく抑えることであり、これを言い換えれば「設計のヒステリシスを小さく抑えること」なんじゃないかと思う。 例として、機能A と 機能B の2つの機能を備えたソフトウェアの開発を考えてみる。 最初から 機能A と 機能B の2つの機能が必要であることを知っていれば、全体を見渡した奇麗な設計は比較的容易である。最初から 機能A と 機能B に共通の構造を抽出することも出来るだろうし、抽象化されたインターフェイスを用いたオブジェクト指向設計も出来るだろう。 しかし、現実には最初から全体像を知ることは難しい。まず 機能A の機能を要求され、次に 機能B の機能が要求される。あるいは逆の順序で、最初に 機能B が要求されて次に 機能A が要求される。最初の機能に着手している時点では、そのあとに要求される機能のことは全く知らされていない状態だ。 次の3つ

    リファクタリングとヒステリシス - カタチづくり
    Nagise
    Nagise 2009/03/25
    なるほど確かに人のソースを読むときはヒステリシスのような情報を読み取って、書き手の意図を感じ取っている気がする。
  • 僕がTDDをやめた理由 - カタチづくり

    タイトルは、まあ、半分釣り。TDDな人もそうでない人も、肩の力を抜いてお気楽にどうぞ。 題に入る前に まずお礼 ここで書くことは、前の記事 TDDはYAGNIに矛盾する? - カタチづくり から派生して色んな方と意見を交わした経験が元になっています。この場を借りて、色々とアドバイスを頂いた方に心から感謝の意を表します。 特にコメント欄にお寄せいただいた きしだ さんのコメントは、コメントと言うよりももはや一つの素晴らしい記事となっていて、もう必読といってもいいレベルじゃないでしょうか。当にありがとうございます。特にBDDについて大きなヒントを頂きました。 押し付けではなく、交換 タイトルから想像がつくとおり、ここにはどうしてもTDDに対して否定的な意見ばかりが並んでしまう。でも、だからといって僕がTDDを完全に否定しているとは思わないで欲しい。 僕が今一番恐れていることは、TDDに対し

    僕がTDDをやめた理由 - カタチづくり
  • TDDはYAGNIに矛盾する? - カタチづくり

    Joel on Softwareに面白そうな記事が載っていた。 とはいえ、どうも僕の英語力では完全な読解が難しい。会話を書き起こしたものなので当然ながら文体が会話調で、僕にはなかなか理解が難しいのだ。以下で僕の読み間違いがあれば指摘して欲しい。 さて、冒頭で Joel 氏はこう言っている。 Joel: There's a debate over Test Driven Development... should you have unit tests for everything, that kind of stuff... a lot of people write to me, after reading The Joel Test, to say, "You should have a 13th thing on here: Unit Testing, 100% unit tests

    TDDはYAGNIに矛盾する? - カタチづくり
    Nagise
    Nagise 2009/02/21
    きしださん・・・。そこまで書くならエントリにしてトラックバックうちなよw きしだ++
  • 1