昨春、首都圏の私立大に入学し、アパートなどを借りて通学している学生の1か月平均の仕送り額は、1986年度の調査開始以降、最低の9万1300円となったことが、東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)の調査で分かった。 家賃をのぞいた生活費も1日1010円と過去最低だった。 調査は昨年5~7月、首都圏の1都5県にある18大学・短大で実施し、昨春の入学生の保護者約5500人が回答した。 発表によると、自宅外通学者への仕送り額は、1994年度の12万4900円をピークに減少傾向が続き、今年度は、過去最低だった前年度をさらに300円下回った。仕送り額から家賃(6万1000円)をのぞいた生活費も3万300円で過去最低を更新。ピークの1990年度(7万3800円)の約4割まで落ち込んだ。